日本人はお金持ち
そんな時代も~あ~ったねと~♪
と中島みゆきさんの歌が流れてきそうです。
日本はもはやお金持ちというイメージからは程遠い存在になってしまいました…。
お金持ちと呼ばれた時代が良かったとは言い切れないけれど、世界の経済成長から取り残された感が否めない、私たちの日本…。
今日は、ちょっと目を背けたい、でも一筋の光もあるんだよ、というお話。
これからの未来を背負う子供たちのためにも、ぜひ読んでいただきたいお話です。
アジアからの外国人旅行者が増加した本当の理由
今でこそコロナの影響で海外からの観光客を見ることはありません。
しかし、コロナが蔓延する前までは、私の住む九州地方では、海外からの観光客(特に韓国や中国から)は増加の一途をたどっていました。
保守的な日本もついにグローバル化に乗ったのか?親日家が増えたのか?
それも一つの理由かもしれません。
でも、本当の理由を皆さんは考えたことありますか?
答えは、あまり言いたくないけど…
安い日本になってしまった
からなんです(-_-;)。あぁ、言っちゃった。
一昔前だと、アジア圏から日本に旅行に来るのはほとんどが富裕層でした。
でも状況は一転、今富裕層は日本よりも物価の高い欧米へ旅行先を変更しているようです。
今は富裕層に変わって中間層、いわゆる「庶民~小金持ち」が日本へ観光しに来ているとのこと。
これって、ちょっとした危機感を煽る事実ではないですか?
富裕層に来てほしいとか言ってるわけではないですよ。
日本に興味を持っている方が日本を訪れてくれるのは日本人としてとても嬉しいことです。
問題は、
昔は旅行に行きたくても行けなかった物価の高い日本から、いまでは値ごろ感のある旅行先である日本になってしまったという事です。
安いニッポン!て何?
「安いニッポン」
って聞いたことありますか?
日経新聞の特集記事のタイトルです。掲載したときは大きな話題を呼んだそうです。
世界はグローバル化の一途(コロナ禍の今は無視するとして)をたどっています。
そして世界経済は成長し、世界の給与や物価は上がっている
のはあなたも周知の事実だと思います。
でも、日本はその速度がとーーーても遅い!というかほぼ横ばい(-_-;)
であることに、事に気づいてますか?
薄々は気づいてますよね?
海外旅行に行っても昔のように豪遊できなくなってきてますから。
日本人の平均年収は、436万円(令和元年)です。
2000年頃からこの辺りを行ったり来たりしています。
でも、世界の国はどうでしょうか?
2000年には日本よりも低かったフランス、イギリス、カナダの平均年収は、今では日本のそれよりも$4,000~$8,000も高く、すでに日本を超えている。
日本よりも$10,000以上も平均年収が低かった韓国も、もう少しで日本に追いつこうとしている。
~各国の平均年収の推移(OECD)より~
世界から見たら、黄金の国ジパングは
安いニッポン!
になってしまったのです。
安いニッポン!で想像される恐ろしい未来とは
給料が上がらなくても、他の国に比べて物価の上昇も遅いからまだ大丈夫!
なんて思っている人は要注意。
世界の経済が成長する一方で、このまま日本の経済成長が横ばいのままだと何が起こるのでしょう?
きやすく海外旅行ができなくなる
海外ブランドの洋服やバックが買えなくなる
とか、そんなゆるーい事ではないんです!
日本に移住する外国人の数(移民)が増える→政治にも影響が出てくるかも
優秀な日本人の人材が給料の高い外国に流れる→日本企業は競争力をどんどん失っていく
給料の高い外国へ出稼ぎをしに行く日本人が増える→過酷な状況下で労働をする
他にも想像できることは沢山あります。
こんな日本をあなたは想像できますか?
私は、今の日本が続けばこんな未来になってもおかしくないとは思います。
でも、それを日本人としてどう思うかと聞かれれば、そんな日本は嫌だ!です。
諸外国を蔑視しているわけではなく、私は日本人だから、日本が衰退していくのはやっぱり悲しくて辛いのです。
もし30年後、36歳の一端の男になった(なってくれ…と願う)息子の口から、
「ちょっと〇〇国で働いてくるね。これで家族には仕送りができて食べていけるから一安心。」
と、言われたら?
正直、私はこんな言葉を聞きたくはありません。
ちっぽけな私にもできること
私は政治や経済の事には疎く、勉強中ですがまだまだ知らないことばかりです。
日本人がお金に対して保守的で、欧米に比べてお金が回り難い国、そして人口も減少していく国という事が少しわかるくらいです。
どうすれば日本の経済が活発化し、国民の平均年収をあげることができるのか
なんて私にわかるわけがありません。
これはとても複雑で難しい問題なんだと思います。
でも、私のようなちっぽけな一国民でも、日本のためにできることはあるのです。
私が結婚して夫から学んだことの一つに
なるべく地産地消、国産の商品を買う
という事があります。
私は若いころから「ビバリーヒルズ青春白書(古い…(-_-;))」や洋画や洋楽を聞いて育ったので、どちらかというと欧米諸国の文化や習慣にあこがれを持っている方です。
だから、結婚するまでは海外ブランドや輸入食材にばかり目が行く生活でした。
でも、夫は信じられないくらい日本大好き人間。
結婚が決まって、結納返しに腕時計をあげたいと言ったら
「絶対国産の時計がいい!」
って言われました(笑)。
婚約指輪と同じ海外ブランドで買うつもりだった当時の私、とてもショックを受けたのを覚えています。
この夫婦間ギャップに悩むこともありましたが、その「夫の日本愛」はいつの間にか私の中にも根を下ろし、日本の文化やモノづくりに対する考え方も変わってきたのです。
同じ値段なら、なるべく国産のものを買う
余裕のある時は、少し高くても国産のものを買う
これを、普段の生活に意識的に取り入れるようになりました。
日本のモノやサービスを買う→日本の企業が潤う→日本経済が潤う
これも一つの
日本経済を守るためにできること
だと思うのです。
小さな消費行動でも、毎日の事となれば、そしてそんな考えを持つ日本人が増えれば、日本経済が進んでいく道を少しでも明るく照らすことができるかもしれない。
そんな風に思います。
コロナが終息したら、旅行に行きたい!
まずは、近くの温泉にでも行って地元の美味しいモノやサービスにお金を使おうと思っています。
コロナが早く落ち着きますように…。
繊細さわこのひとりごと
働けど、働けど、我が暮らし楽にならざり
~石川啄木「一握の砂」より~
今の日本を物語っているようで、何とも切ないです。給料を上げるのが先か、物価をあげるのが先か、経済のことはよくわからない私でも、この問題の難しさは分かります。お金が全てではないけれど、資本主義である限りお金は大切なツールです。