カレーを食べると飲みたくなる
マサラチャイ
そして、思い出すあの人…
本場インドの母から教えてもらった
泡立つマサラチャイ
今回は、
日本で味わう泡立つマサラチャイの淹れ方講座
開催します。
カレーの後は、マサラチャイ ~インド人スーダンのこと~
私がとある島国で暮らしていたころに出会ったインド人。
私が間借りしていたアパートメントの所有者で
名前をスーザンという。
もちろんEnglish nameで、本名は今でも知らないまま…。
20年ほど前にその国に移住してきたにもかかわらず、公用語である英語はほぼ話せない。
私はもちろんヒンズー語なんて話せないから、彼女との会話は全て英語。
日本人娘の話す片言の英語と、インド人女性の話す片言の英語…
ネイティブが聞いたら、他の言語にしか聞こえなかったであろう。
そしてハチャメチャなのは英語力だけではなく、どこまでも我が道を行くその性格。
私は彼女から強引に見合いをさせられそうになったこともあった。
相手はインドで暮らす親戚の男性だというので、
「インドは遠い」
と断ると、
今度は
「近くで暮らす甥っ子はどうだ?」
と言った具合だった。
そんなハチャメチャインド人と、私は約10か月間「同じ屋根の下の住人」として寝食を共にすることになった。
「一緒に生活する」と言うのは絶大な効果があったようで、
英語学校の先生との会話よりも、スーザンとの会話の方が意思疎通がし易くなった。
それは、私の英語力が上がったとかいう問題ではなく
スーザンが私の英語の訛りに慣れ、
そして私も
スーザン語
というものを習得したからだ。
例えば、
食事=lunch
朝食も、昼食も、夕食も、スーザン語では「lunch」と表現する。
I have lunch in the morning.
はスーザンの世界では成り立つし、
I have lunch in the midnight.
も間違いではない。
スーザンが
Lunch time!
といえば、それはいつ何時でも「ランチタイム」なのであった。
しかし、そんなスーザンにも決して間違わずに使う言葉があった。
お茶の時間=tea time
である。
これだけは、決してlunchとは言わなかった彼女。
お茶の時間は、インド人の彼女にとって「とても大切なもの」だったに違いない。
彼女の一緒に暮らした10か月、何度インド式ミルクティーをご馳走になったことか…。
カレーを食べると思い出す、スーザンのマサラチャイ。
マサラチャイを飲むと思い出す、スーザンの豪快な笑い声。
当時60代だった彼女はまだ元気に暮らしているのだろうか…?
そして、ふらっと訪れてふらっと去っていった日本人娘のことなんて、覚えているのだろうか…?
そんな訳で、
カレーの後は「泡立つマサラチャイ」に決まっているのだ。
はい!
私の回想ストーリーにお付き合い頂きましてありがとうございました。
前置きが長くなりましたが、今日はそんなスーザン直伝の
泡立つマサラチャイ
の作り方を市販のチャイの茶葉で再現してみたいと思います。
ちなみに、写真の女性はスーザン本人ではありません。
スーザンによく似ている女性の写真を拝借しました。
本場のインド人が作る、マサラチャイの作り方
泡立つマサラチャイ 材料
①チャイの茶葉
②ミルク
③水
④砂糖
⑤鍋
⑥茶こし
⑦大きめのカップ
茶葉は、お好きなものを使ってください。
私は頂き物の茶葉「SUSMI TEA」を使いました。
作り方は簡単です。
①ミルク:水=4:1位を鍋に入れる
②茶葉を鍋に入れる
③火にかける(弱火)
④沸騰直前に砂糖を入れる
⑤沸騰する前に火を止める
⑥鍋とカップで何度かチャイを行ったり来たりさせる
⑦茶こしで茶葉をこす
⑧出来上がり
簡単ですが、いくつかポイントがあります。
ポイント
①弱火で作る事
②沸騰させない事
③最後は高い位置からチャイを落とすこと
高い位置からチャイを注ぐことで、空気を含み泡立ちます。
私の技術では40㎝くらいの高さからしか注げませんが、
私の師匠スーザンは、60㎝くらいの高さから注いでました、さすが本場(-_-;)。
そして、鍋とカップを行き来させることで、チャイが自然と冷やされて猫舌の私でもすぐ飲めるようになります(笑)。
濃厚な方がお好きな方は、水無しでミルクだけで作ってください。
最後にシナモンを振りかけても美味しいですよ。
チャイには、胃腸を強くしたり体を温めたりする効果があります。
寒い冬、コロナ禍の冬、
色々抱えているものも多い毎日ですが、
ちょっと一息「tea time」
本場インド人スーザンの
「泡立つマサラチャイ」
おススメですよ。
1人でも多くの方が、
寒い季節を、温かい心で過ごせますように…。
繊細さわこのひとりごと
英語力、一番要るのは、勇気と思い
~さわこのなんちゃって川柳~
英語の習得に必要なのは、声をかける勇気と伝えようとする思いだと思います。世界の果てまで行ってQの「出川イングリッシュ」を見ると、「これぞ究極のコミュニケーション能力!」だと感動してしまいます。