母の思い

一人っ子はかわいそう? ~一人っ子で良かったと思うこと~

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一人っ子、という響き

幼少の頃、私は一人っ子の友達が羨ましいと思っていました。

私にとって一人っ子のイメージ、それは

優しい両親に大切に育てられる優雅な暮らし

まるでお姫様みたいな暮らしをしていたクラスメイトに、時には嫉妬したりもしてたっけな…。

私の息子は一人っ子

私は、34歳で夫に出会い35歳で結婚し、36歳で息子を出産しました。

この2年の間に仕事を辞め、苗字を変え、妻になり母になった私。

なんと、慌ただしい2年間‼

結婚当初は、子供は男の子と女の子を一人ずつ、4人家族になるのが私たち夫婦の理想の形だと思っていました。

でも、私より一回り近く年上の夫の年齢、私の年齢、息子がどうやらHSC(まわりに比べて敏感な子供)らしい、という色々な理由から「子供は息子一人」と決めました。

息子は現在5歳、一人っ子でもすくすくとわんぱくに育っております。

兄弟時のいる息子の友達を見ていると、

「もう一人産んでおけばよかったかな…」

と思うことも何度かありましたが、今では親子3人の暮らしがとてもしっくりくるようになりました。

一人っ子の割合

厚生労働省の実施する「完結出生児数の統計」によると、2002年以前は10%未満だった一人っ子の割合は、2005年からは右方上がりに増加し、2010年には全体の約18%にまで増えています。

1クラス40名の教室で例えると、8人前後が一人っ子ということです。

私も結婚当初は一人っ子は可愛そうだから兄弟がいないと我がままにそだつかも、と思っていました。

これって、15年前までは一人っ子が少数派だったことや、兄弟が5,6人いるのが当たり前だった私たちの親世代の刷り込みだったのかもしれませんね。

一人っ子で良かったこと、心配なこと

一人っ子で良かったこと

私が息子を育てるうえで、「一人っ子で良かった」と思うことがいくつかあります。

①愛情の不均衡が発生しない

もし私に複数の子供がいたら、「お兄ちゃんだから我慢しなさい。」という言葉をかけていたかもしれません。子供にしたら、理不尽な扱いを受けたと思うでしょう。

②経済的に余裕がある

はっきり言って、子供にはお金がかかります。国や地域の補助金があったとしても、やはり一人っ子の方が経済的負担は少ないでしょう。習い事や教育にもしっかりお金をかけることができます。

③親も子供も、心身共に余裕がある

小さな子供を同時に育てるのはとても大変です。一人だと、体力的にも精神的にも余裕をもって子育てができます。一人っ子のママは優雅に見られがちというのも、審議はさておき、わかるような気がします。親に余裕があると子供も安心してゆったりと育ってくれそうです。

④病気になった時の負担が軽い

子供が病気になった時、兄弟同士で移し合いいつも誰かが風邪をひいている、なんてことはあまりありません。病院通いも一人だと殆ど一度で済んでしまいます。

⑤スケジュールが立てやすい

兄弟がいて高学年になると、スケジュールを合わせて出かけるのも一苦労だとよく聞きます。その点一人っ子は、親と子の予定さえ合えばいいので、出かけるのも簡単ですし、学校行事が重なるということもありません。

一人っ子で大変なこと、この先心配なこと

①家では、常に遊び相手にならなくてはならない

これは、子供が幼い間は本当に大変な仕事です(-_-;)。かつては女の子だった現在40代の私がモンキー息子の相手をするのは、しんどいです。「毎日が運動会」という言葉がピッタリです。

②競争心があまりない

一人っ子の宿命。好きなおもちゃやお菓子を誰かと取り合うことがほぼありません。食べるのも、何かをするのも、とても遅い方です(苦笑)。

③友達付き合いが苦手な部分がある

息子はHSC(まわりと比べて敏感な子供)なので、その影響もあると思いますが、友達の輪にうまく入れない時があります。1対1だと問題ないけど、2,3人の中に「一緒に遊ぼ」というのが苦手です。

一人っ子だって立派に育つ!

一人っ子だと、まだま「かわいそう」とか「わがまま」とか、マイナスなイメージが飛び交う現代。

私は、

一人っ子だって立派に育つ!

と胸を張って子育てをしたいです。

そのために、時には意地悪な兄弟役になってケーキを先に食べてみようか、とか、習い事を通して同年代の子供との交流をさせよう、とか私なりに工夫をしています。

夫婦で話し合って一人っ子にした家族、2人目を望んでいたけれど授からなかった夫婦、一人っ子になった理由は、その家族によってそれぞれ…。

私自身、3人兄弟の真ん中で育ち、兄弟のいる良し悪しを経験しています。

世間的に「どちらがいい」ということは全くなく、それぞれに良い点と悪い点があるのですから。

大切なのは、それぞれのディスアドバンテージをどこかで補充していくことではないでしょうか?

家族の分だけ、子育ての方法がある。

どんな子育てをしても、「自分と周りを大切にできる大人」に育てば、その子育ては「全部成功」ですよね!

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