残された妻の年金は13万円。
先日、
おひとり様の年金と生活費
について記事を書きました。
今回は、
「おひとり様のための資金の作り方」
についてのお話です。
Contents
おひとり様の期間と年金額
![](https://sensaisawako.com/wp-content/uploads/2022/03/jesse-bowser-c0I4ahyGIkA-unsplash-300x169.jpg)
女の人生は長い、のです…。
国勢調査の結果によると
夫婦の年の差の標準偏差は約4歳
男女の寿命の差は約6年
ということは、
夫に先立たれた妻の残りの人生は約10年!
夫が旅立った後、妻が貰える年金額は?
一般的な夫婦で考えてみると、
夫婦での年金額は22万円。
それが、夫が亡くなると、
妻が受給できるのは13万円になります。
そして、おひとり様の生活費。
平均いくらか知ってますか?
2017年の総務省統計局が発表した、
60歳以上の単身無職世帯の生活費は、15.4万円
遺族年金の13万円との差額は2.4万円となり、
10年間で288万円の補填金が必要になる
という計算になります。
妻の遺族年金の計算方法などについて、詳しく知りたい方は
下記の記事「おひとり様の…」をご覧ください。
![](https://sensaisawako.com/wp-content/uploads/2022/02/andreas-m-p40QuGwGCcw-unsplash-320x180.jpg)
資金の作り方
では、この288万円の不足額をどのように準備していくか?
いくつか、方法を考えてみました。
まず、以下のような条件を設定。
条件
・現在40歳の女性で専業主婦
・夫との年の差は4歳
・夫婦共に、平均寿命まで生きる
(夫81歳、妻87歳)
・未亡人期間は10年
(77歳の時に夫と死別し、87歳まで生きる)
・資金の積み立て期間は16年
(夫が60歳になるまで)
・夫の年金額は220,496円
・妻の年金額は65,075円
・年金不足額は10年間で288万円
※夫と妻の年金額は、厚生労働省が発表した令和3年度の標準的なモデル世帯のもの
![](https://sensaisawako.com/wp-content/uploads/2022/03/recha-oktaviani-h2aDKwigQeA-unsplash-300x200.jpg)
では、さっそくシミュレーションをしてみましょう。
1.預金(銀行で貯める、無リスク)
まず、ほぼノーリスクと言われている預金です。
利息はほとんどつきませんが、確実に資金を貯めることができます。
288万円÷16年÷12か月=1.5万円
預金で準備をするなら、
毎月15,000万円必要
という結果になりました。
2.投資(iDeCoかNISA、有リスク)
次に、投資を使って資金を準備する方法を考えてみました。
債券、投資信託、株式、など投資方法によってリスクの度合いも変わってきます。
今回は、「年利4%の投資信託で運用する」と仮定してみます。
シミュレーションに利用したのは、アセットマネジメントoneという会社のHP です。
投資期間16年、目標金額288万円、年利4%
という条件を入れると
毎月10,733円必要
という結果になりました。
ちなみに債券などに年利2%で運用した場合は、毎月12,741円
株式などに年利7%で運用した場合は、毎月8,176円
という結果になりました。
3.預金+投資(無リスク+有リスク)
今度は、預金と投資の二刀流で144万円ずつ資金を準備する方法を考えてみましょう。
【預金】
144万円÷16年÷12か月=7,500円
【投資】
投資期間16年、目標金額144万円、年利4%
の条件では、毎月5,367円でした。
預金と投資の必要金額を足します。
預金(7,500円)+投資(5,367円)=12,867円
預金と投資の二刀流の場合は、
毎月12,867円
という結果になりました。
4.まとめ
以上、3つの方法をまとめると
おひとり様資金を作る3つの方法
1.預金の場合(無リスク)
毎月15,000円
2.投資の場合(有リスク 年利4%で運用)
毎月10,733円
3.預金+投資の場合(無リスク+有リスク)
毎月12,867円
という結果になりました。
投資をするなら、節税効果のあるiDeCoやNISAの活用をお勧めします。
ただし、投資にはリスクがつきものです。
自分のリスク許容度を考えて、無理のない運用をして下さいね。
![](https://sensaisawako.com/wp-content/uploads/2021/09/andre-taissin-5OUMf1Mr5pU-unsplash-1-320x180.jpg)
年金は長生き保険? 年金の繰り下げ受給
毎月の積立で資金を作る方法ではありませんが、
私は100歳まで生きる!
という自信がある人は、年金の繰り下げ受給もおススメです。
一般的に「年金は65歳から受給するもの」
と考えられていますが、
年金は、60~70歳(2022年4月からは75歳)の間であれば、
いつからでも受給できるのです。
65歳以下からの受給開始を「繰り上げ受給」
65歳以上からの受給開始を「繰り下げ受給」
と言います。
そして、繰り下げ受給の最大のメリットは、
受給額が増える
ということ。
5年間繰り下げ受給をすると、42%の増額
10年間繰り下げ受給すると、84%の増額
となります。
今回の条件に当てはめてみると
65歳で受給開始すると、65,075円
70歳で受給開始すると、92,406円(27,331円UP)
75歳で受給開始すると、119,738円(54,663円UP)
ということになります。
なんと、70歳まで繰り下げ受給すれば、
おひとり様の老後資金の2.4万円不足問題は解決してしまうのです。
そして、この増額は一生涯続くというのも、良いところ。
預金で作った資金は、必ずいつか無くなってしまいますが、
年金は死ぬまで貰える、終身保険のようなもの。
![](https://sensaisawako.com/wp-content/uploads/2022/03/vlad-deep-mCqi3MljC4E-unsplash-300x200.jpg)
もし、70歳まで月6.5万円ほどのパート収入などが見込めそうであれば、
繰り下げ受給も視野に入れるといいかも知れません。
ただ、繰り下げ受給の損益分岐点は70歳まで繰り下げた場合、81歳10か月となります。
その前にお迎えが来てしまったら、トータルの受給額は65歳から受給したときよりも少なくなってしまいます。
100歳まで生きる!
でなくとも、82歳くらいまで生きる自信のある方は、繰り下げ受給の検討の余地あり。
ということになりそうですね。
繰り上げ受給、繰り下げ受給について詳しく知りたい方は
下記の記事、「年金はいつから貰うのが正解?」をご覧ください。
![](https://sensaisawako.com/wp-content/uploads/2021/10/ahmed-zayan-ABUWC-0a7_A-unsplash-1-320x180.jpg)
自分に合った方法でストレスのない準備を
いかがでしたか?
女の人生は長い
夫が死んでも私の人生は続く
私は常々そう考えています(笑)。
我が家の老後資金は1200~1300万円。
これは、私たち夫婦が老後生活に入ってから、
やがて夫が先に逝き、
そして、
私がおひとり様になってから死ぬまで
の計画に基づいた金額です。
私のおひとり様は、予定では14年間。
私は、預金+投資で資金を積み立てていくつもりです。
そして、実際に老後に入って資金を取り崩す段階になったときの
資金の取り崩し方
も色々と検討しています。
長くなるので「老後資金の取り崩し方」については、
また別の機会にお話しできればと思います。
老後資金について計画を立てるなら、
まずは、年金と生活費の把握から
あなたの老後は、あなたのもの
あなたも私も、充実した老後を迎えられますように♪
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繊細さわこのひとりごと
ともに年を重ねよう。最高の時はまだこれから
~イギリスの詩人 ロバート・ブラウニングの言葉~
私の人生が良いものだったかは、死ぬ瞬間まで分からない。そう思います。どうせ死ぬなら、笑って死にたいものですね(笑)。
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