夫に先立たれた後の妻の年金額
いくらもらえるか知ってますか?
今回は、
おひとり様の老後対策~資金編~
についてのお話です。
夫婦の年の差と平均寿命
あなたとご主人の年の差は、何歳ですか?
私の両親は7歳差
私の姉は6歳差
そして私は、8歳差
です。
まわりの友人を見渡すと、
3歳~10歳くらいの年の差夫婦が多いようです。
一人だけ、ご主人の方が年下の友人がいますが、
ほとんどが、夫の方が年上。
そして、
日本人の平均寿命を調べてみると、
2020年の時点で
女性が87.74歳
男性が81.64歳
でした。
男女の平均寿命の差は、
87.74-81.64=6.1
女性は男性に比べて、6.1歳も長生きするという事です。
さて、ここから読み取れることは?
老年期のおひとり様期間
です…。
全て平均値で人生を歩んでいくと…
あなたが過ごす「老年期おひとり様」は何年でしょうか。
私の場合は、
6.1(寿命の差)+8(年の差)=14.1年
私の未亡人予定期間は、14年という事になりました。
14年は、長いのか、短いのか、
寂しい14年になるか、
やりたい放題の14年になるか、
それは、私の生き方次第ですけれど…(笑)。
夫に先立たれた妻の、年金受給額
さて、夫に先立たれた後、
妻の生活はどうなるのでしょうか?
今回は「年金」に的を絞って考えていきます。
答えを先に言ってしまうと、
夫婦で22万円だった年金額が13万円になる。
です。
簡単に説明すると、
1.夫の基礎年金と厚生年金の支給が停止される
2.妻には、夫の厚生年金の約3/4が支給される
3.妻は、自分の基礎年金+夫の厚生年金(3/4)が支給される
【条件の補足】
・夫は生前、厚生年金受給者であった
・妻65歳以上で、基礎年金のみの受給者であった
厚生労働省の発表によると、
令和3年度の標準的なモデル世帯の年金受給額は、
国民年金は、 65,075円
厚生年金は、 夫婦で220,496円
です。
夫婦で約22万円、の中には、夫婦それぞれの基礎年金額が含まれています。
それを差し引いて、夫の厚生年金を出してみると
220,496円-(65,075×2人分)=90,346円
になります。
夫の厚生年金は、約9万円。
という事は、
先ほど説明した、「妻の遺族年金」は
90,000÷4×3=67,500
これに妻自身の基礎年金を足すと、
67,500+65,075=131,575
約13万円という事になりますね。
夫が生きていたころは22万円の年金があったのに、
夫が亡くなると、妻が受給できるのは13万円。
その差、9万円!
あなたにとって、この9万円は大きいですか?
それとも、小さいですか?
おひとり様の生活費
2人暮らしから1人暮らしになると、食費や娯楽費も1人分で済みます。
2017年の総務省統計局が発表した、
60歳以上の単身無職世帯の生活費は、154,742円
だそうです。
だいたい15~16万円と言ったところですね。
この数字は、男女含めた平均値です。
「賃貸か持ち家か」でも金額は変わってくるとは思います。
平均値をとって、おひとり様の生活費を155,000円とすると、
その差額は、約2.4万円
もし、おひとり様期間を仮に10年間とすると
2.4万円×12カ月×10年=288万円
夫に先立たれてから、妻が死ぬまで
288万近く「補填資金」が必要という事になります。
もし私たち夫婦の、年金受給額、寿命、生活費
がすべて平均値の家庭だったら、
2.4万円×12か月×14年≒403万円
※14年=年の差+寿命の差
という計算になります。
さて、あなたの場合はどうでしょう。
年金の範囲内で暮らしていけそう?
月額2万円補填資金があれば大丈夫そう?
それとも
全然足りない!
どれに当てはまるでしょうか?
お一人様のための資金作り
おひとり様になった後の暮らし
想像したことはありましたか?
我が家の計画では、
夫婦で17万円
おひとり様で12万円
で暮らしていく予定なので、
13万円の「未亡人生活」にさほど不安を感じていません。
でも、もし
これじゃ、足りない!
と思う人がいたら、自分名義(妻名義)でおひとり様資金を作ることをお勧めします。
そして、
この資金は、おひとり様になるまで、絶対手をつけない!
と、是非「自分との約束」を交わしてください。
手続きなどのことを考えたら、
夫の名義よりも、自分の名義の方がスムーズにいくと思います。
「私のお金」
という愛着もわきますしね♪
老後資金について考える時、
夫婦の年金受給額については調べても、
おひとり様になった時の年金受給額まで確認する人は、
私のような「心配性」な人たちだけかも知れません。
夫に先立たれて、心が憔悴しきっている時に
追い打ちをかけるように、お金の問題が降りかかる
なんて、想像しただけでも涙そうそうです…。
人生の最終章に、そんな思いはしたくないですよね。
この記事を偶然にも読んでくれた方の〇〇年後が
幸せなおひとり様生活
である事を祈っています。
繊細さわこのひとりごと
生まれる時と 死ぬときは 誰もがひとり
人は結局一人。悲観的ではなく「単なる事実」です。この事実を受けとめると「一人の愉しみ」が少し増えるのかも知れませんね。
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