突然ですが、あなたは褒められて伸びるタイプですか?
それとも
叱られて伸びるタイプですか?
私は、
1000%褒められて伸びるタイプです。
というか、そもそもHSP(繊細さん)なので、叱られて「なにくそー」と思えるような強い心はどこを探したって見つかりません(笑)。
今日は、子供が伸びる叱り方についてのお話です。
親としてだけでなく、部下をもつ上司としても役立つ話だと思います。
直接ほめるよりも効果的なほめ方
最初にたとえ話をおひとつ。
あなたは、営業部で事務を担当する仕事をしているとします。
ある時、上司に
「〇〇さん、あなたの資料はとても分かりやすくて助かるよ。」
と褒められたとします。
こう言われて、あなたは嬉しいですか?きっと嬉しいですよね?
では、もし給湯室でその上司があなたの同僚であるB子に
「A子さん(あなたのこと)の作る資料は、とても分かりやすいから参考にしてみてごらん」
というのを偶然耳にしたらどうですか?
さっきよりも、嬉しさUPしませんか?
人は、直接褒められるよりも間接的にほめられた方が嬉しいものです。
これを、心理学的にはウィンザー効果と言います。
「第三者の誉め言葉は、どんな時でも一番効き目があるのよ」
という小説に出てくるウィンザー伯爵夫人にちなんで名づけられたそうです。
ウィンザー効果を理解すると、子育てやビジネス、また恋愛などても役立つとされています。
ウィンザー効果がおこる理由とその効果
ウィンザー効果は、なぜ起きるのでしょうか?
それは、間接的にほめることによって利害関係が消滅するからです。
先ほど話した、あなたと上司の会話には利害関係が発生してますが、上司と同僚B子の間には利害関係は存在していません。
私は、HSP(繊細さん)で、非HSPに比べて物事を深読みする癖があります。
もし、私のメンタルが弱っているときに上司に褒められても、
「そんな上手いこと言って、残業でも頼みたいのかしら…?」
とか、ひねくれた考えをしてしまっていたかもしれません。
でも、B子との会話を偶然聞いたらどうでしょう。
きっと
「これは事実だ、お世辞なんかじゃない!もっと、仕事頑張ろう♪」
と素直に喜べるでしょう。
要は、「信ぴょう性が増す」ってやつですね。
分かりやすい例えをも一つ。
私は楽天市場で良く買い物をするのですが、その時必ずチェックするものがあります。
それは、「レビュー件数と内容」です。
これも、ウィンザー効果をビジネスに役立てている例の一つです。
ウィンザー効果は、第三者からの情報が多ければ多いほどその効果を発揮します。
これを、心理学的はバンドワゴン効果と言います。
レビュー件数が多ければ多いほど、そしてその評価が良ければよいほど、思わず「ポチッ」としてしまいませんか? 私は完全に「ポチッと派」です…汗。
※バンドワゴン効果…ある選択肢を多数が選択している現象が、その選択肢を選択するものを増大させる効果。例)赤信号、みんなで渡れば怖くない
子育てにウィンザー効果を役立てる
私は、このウィンザー効果のことを知ってから子供の誉め方を意識するようになりました。
できるだけ直接褒め→間接褒め、の2回するように心がけてます。
まず、子供と二人の時に褒めて(直接褒め)、夫が帰宅しキッチンで夕食の準備をしているときに夫に報告するという形で褒める(間接褒め)ようにしています。
ここで、ポイントなのは、リビングで遊んでいる子供には「パパとママの話を偶然聞いた」と思わせることです。声の大きさやトーンに気を付けています。
間違っても、
「レゴでとっても上手く恐竜を作ったんだよ~。ねっ、そうだよね〇〇君!」
と、子供に話をふったりするのはNGです。
あくまでも、「蚊帳の外から聞かせる」んです。
そして、息子が自らその会話に入ってきたときは3人で話して両親から「すごいねー」と褒めてあげてます。
まとめ
子供をほめるときは、直接褒めるのもいいけれど、ウィンザー効果を発揮する「間接褒め」をお勧めします。
息子ももうすぐ6歳。これくらいの年になると、私たち親が思っている以上に大人の話を聞いて理解できています。
だから、他の子と比べてどうこう、という話は完全に子供が寝た後でするように気をつけています。
夫婦の会話、ママ友同士の会話、そこに子供がいればぜーーんぶ聞かれていると思ったほうがいいかも?
まだ産まれて数年しかたってないのに、恐るべし子供の理解力!
さて、今日は何個褒めるところを見つけられるかな?
繊細さわこのひとりごと
子供は親の言うとおりにはしないが、親のする通りにはする
~アリルランドの宗教家ジョセフ・マーフィー~
子供は親の背中を見て育つ、私の背中は5歳の息子にはどう映っているのでしょうか?あー、恐ろしや子供の観察力。