節約生活に疲れた。
と友人から相談されました。
お金とは本来、楽しみや便利さを買うために必要な物。
将来のための貯金のせいで今が苦しくなっては本末転倒。
今回は、心が豊かさをキープしつつお金を貯める方法についてのお話です
節約に疲れる人の特徴
節約に疲れる人の特徴としては以下の2つ。
①優先順位をつけていない人
自分や家族にとって何が必要で何が必要でないか、が分かっていない人は節約するほど心が荒んでいきます。
自分が欲しい物、やりたい事、お金を掛けたい分野を見極めていると、節約していても心は豊かに過ごせます。
優先順位が分からない人にお勧めなのが、やりたいこと好きなことを紙に書く方法です。
思いつくままに書いて、書き終わったら大切やことから順番に番号をふっていく。
次にそれを1番から順番通りに書き直して、下の項目から節約を始めてみて下さい。
自分にとって優先順位の低い項目を節約しても生活の質はあまり落ちないことに気づくはずです。
ただし、家族のいる方は家族それぞれの優先順位についても考えることが必要です。
自分にとって優先順位の低い項目でも、家族にとっては優先順位が高い場合もあります。
家族全員が心地よさを感じながら節約ができると家族円満を保ちながらお金も貯まりますよ。
②細かい節約にまでこだわる人
何でもかんでもとにかく節約しようとする人も節約が長続きしません。
節約には優先順位をつけると同時に、もう一つ気を付けることがあります。
それは、まず効果の大きいと思われる項目から節約を開始するという事です。
例えば保険料の見直しや格安スマホへの変更は、変更手続きは手間がかかりますが一度替えてしまえば確実に節約効果が期待できます。
光熱費については注意が必要です。
電力会社やガス会社の変更については、保険料や格安スマホ同様一度替えれば節約効果は期待できます。
ただし、日々の節電や節ガスにまい進するのはあまりお勧めしません。
寒いのに暖房代をケチって体調を崩しては、電気代の代わりに医療費がかさむことに…。
第一、光熱費をケチると気分が荒んでいきますよね。
節電しようとしているのに、家族はいつも電気をつけっぱなし…。
注意するたびに、した方もされた方もイライラしては家族円満ではいられません。
私にとって光熱費は、浪費してはいけないけれどある程度は贅沢に使いたいと思っている項目の一つです。
節約に疲れて長続きしない人の特徴は、他にもあります。
体力的にきつい節約(スーパーをハシゴする)、極端に節約する(いきなり食費を半分にする)、家族に節約を強要する(まずは夫のお小遣いを減らす)などなど…。
でも、先ほど挙げた①優先順位をつける、②まずは効果の大きな節約から、この2つに気を付けるだけで心は大分楽になるはずです。
見栄やプライドを捨てて、収入以上の生活を求めない
見栄やプライドを捨てて、収入以上の生活を求めない
これは、簡単なようで実は結構難しい方が多いようです。
自分の家庭の収入をきちんと把握し、それ以上のレベルでの生活を求めない。
あの人はあの車に乗っているからうちもこれくらいの車でないと、とか、
予算はかなりオーバーしているけどカードで支払えば買える、とか、
そういう判断基準で買い物をしないという事です。
先ほど書いた優先順位の話ですが、本当に自分が求めるものや好きなものにお金を使って欲しいのです。
また、どうしても欲しいものがあってそれが予算を遥かに超えている場合は、
①諦める、②お金を貯めてから買う(ローンを組まない)、どちらかを適正に判断できるようになりましょう。
見栄やプライドを捨てて、自分軸で優先順位をつけること、
これができれば、お金は必ず溜まっていきます。
敵から身を守れ
最後にもう一つ、大事なことをお話します。
自分なりに節約をしているけれど、あと一歩何かが足りない、この節約方法であってるのか、と不安になった時は専門家に相談するのも一つの方法だと思います。
ただし、相談する人を見極める目を持ってもらいたいのです。
たとえば、無料の家計診断などは、その無料の中に潜むものが何かを把握してから相談することが大切です。
ただより高い物はない
です。
無料相談の後ろには、保険の契約や、住宅の販売、投資商品の販売などなど、色んな思惑が飛び交っていることを知っておきましょう。
家計診断はできればお金を払って「家計診断」のみを商品として提供しているところに頼んだ方が、中立な立場からあなたの家計を診断してくれると思いますよ。
1~2万円の相談費用がかかったとしても、プロにアドバイスをもらうことであなたの心が安定し、貯金額が増えるのであれば高い買い物ではないと思います。
資本主義の世の中を生き抜くには、お金はとても大切な物。
お金があれば必ず幸せになれるとは限らないけれど、お金は私たちの生活を便利で豊かにしてくれるのは確かです。
今持っているこのお金、大切に管理していきたいものです。
繊細さわこのひとりごと
お金を使い、かつ貯蓄する人は最も幸せな人だ
~サミュエル・ジョンソン~
節約にはまると、今度はお金を使うのが怖くなる時があります。でも本来お金は使うために貯めるもの。使う楽しみを無くしてまで節約するのは悲しいことです。節約と消費、バランスが大事ですね。