期待される自分と本当の自分とのギャップに苦しむ
第二話は、アイドルを演じることに限界を感じた若者の話です。
見終わった後、学生時代に先生から教えてもらった
ジョハリの窓
を思い出しました。
自分を繕わずにいると生きるのが楽になる
今回は、そんなお話です。
第二話 作られたイメージに苦しむアイドル
第二話で大島にやってきたのは、有名アイドルの美織(元乃木坂46桜井玲香さん)。
いつも笑顔を振りまき、人に夢を与えるアイドルをしているけれど、本当はお酒もたばこも大好きで、中身はおやじという設定のようです。
アイドルを演じる自分と、本当の自分とのギャップに苦しみサイン会をすっぽかして大島へ逃げてくるところから話は始まります。
人間は誰しも仮面(色んな顔)を持って生きるもの。
表の顔、裏の顔
天使の心、悪魔の心
という顔もありますが
主婦の顔、母の顔、会社員の顔、娘の顔
なども色んな顔の一つです。
そして、それぞれの場面で
私は〇〇な人だと見られているだろう
と、周りから見た自分というものを認識して
まわりの人が望む行動をしてしまうことがあなたにもありませんか?
そして、まわりから見た自分が本来の自分から遠くかけ離れている場合
期待通りの自分を演じることは、とても苦しい事である場合が多いのです。
本当は私、〇〇なのに…
と心の中で思ってしまったら、要注意。
あなたも、美織のようにどこか遠くへ行ってしまいたくなるかも知れません。
ジョハリの窓とは ~解放の窓を大きくしよう~
ジョハリの窓とは、心理学者であるジョセフ・ルフトとハリントン・インガの2人によって考案された概念です。
詳しくは、ジョハリの窓(Wikipedia)でどうぞ。
ジョセフとハリントンでジョハリなんです。
バドミントンのおぐしおペアを思い出したのは私だけ?
話を戻して…
ジョハリの窓には4つの窓があり、自分自身の性質をこの4つに分類していきます。
①解放:自分も他人も知っている性質
②盲点:自分では気づいていないが、他人は認識している性質
③秘密:自分が知っていて、他人が知らない性質
④未知:自分も他人も認識していない性質
の4つの窓です。
対人関係の進展や自己分析に利用され、能力開発などにも効果を発揮すると考えられています。
一般的には解放の窓を広げ未知の窓を狭めていくことが良いとされています。
解放の窓(自分も他人も知っている性質)が大きくなればなるほど、他人から見た自分と自分から見た自分のギャップが小さくなっていきます。
解放の窓を大きくするには、少しずつ本当の自分をカミングアウトしていくこと。
これの積み重ねだと思うんです。
「〇〇さんにしては、意外な選択だね。」とか、
「それが好きだとは思わなかった」とか、
「そういう反応をするとは思わなかった」とか、
意外性(自分にとっては普通のこと)を出していくと、解放の窓はどんどん広がっていきます。
そして、この解放の窓を広げていくと本当の自分が他人にも認識されていき、
「私は、本当は〇〇なのに…」
と思い悩むことが少なくなっていくのではないでしょうか?
学生時代、私は心理学を専攻しており、数多くの心理学実験をして様々な心理学的知識を詰め込みました。
卒業後、半分以上の知識はどこかへ飛んでいきましたが、このジョハリの窓はずっと頭の中から出ていかずに、ことある毎にひょっこり顔を出してくるのです。
久々に、自分のジョハリの窓を作成してみようかな。
学生時代とは各領域の面積も性質もだいぶん変わっているだろうけど、それもまた成長の証し。
気分だけは学生に戻れるかしらん⁉
かもめ食堂をみて ~ずっと一緒ではいられない~
東京放置食堂を見終わった後、
あ、かもめが見たい!
となって、棚の奥からDVDを取り出して数年ぶりに「かもめ食堂」をお一人鑑賞してみました。
相変わらず、フィンランドのも街並みはとてもきれいで、かもめ食堂のお店の色使いや、家具や食器に魅せられて、ひと時のフィンランド旅行はあっという間に終わりました。
そして、見終わった後に心に残ったのはこんなセリフ。
小林聡美さん演じるサチエと、片桐はいりさん演じるミドリがお皿をふきながら話すシーン
サチエ:「人は変わっていくものですから。ずーと一緒ではいられない。」
ミドリ:「いい感じに変わっていくといいですねぇ。」
絶望でもなく、かといって変化を楽しんでいるようでもなく、あえて言うなら「淡々と、変化を受け入れている」という風に見えました。
何気ない会話なんですが、そして今まで気にも留めなかった言葉なんですが、今回はなぜか忘れられない…。
私自身が変化に敏感になっている、という事でしょうか。
確かにここ2年間は、これまでとは全く異なった常識の中での生活を余儀なくされている私たち。
変化は、自分の意志とは関係なく起こる時もある。
そして、自分の意志で変化を起こすことは、時にとても勇気のいることでもある。
これからどちらの変化に遭遇しても、
「いい感じに変わっていけるといいですねぇ」
とゆるーく返したミドリのように、いい感じに変わっていきたい
とゆるーく思った昼下がり。
久々に、お気に入りの映画を見て心が満杯になりました。
繊細さわこのひとりごと
うめぼし、しゃけ、おかか
~かもめ食堂のおにぎりメニュー~
この映画を見ると食べたくなるもの。おにぎり、コーヒー、シナモンロール。今回も例に漏れず、ウズウズしてきて…映画が終わると近くの100円パン屋に駆け込みました。おにぎり&麦茶、からの、コーヒー&シナモンロール、美味でございました。