老後2000万円問題
数年前に、日本中を不安にさせたこの言葉。
もはや懐かしい言葉、なのにまだまだ不安な人が多いのも事実。
今回は、老後のための資産形成についてのお話です。
老後に2000万円は本当に必要か?
そもそも2000万円という数字、どこから出てきたかご存じですか?
2017年に総務省が行った「家計調査」の結果をベースに出されています。
老後2000万円問題
①高齢夫婦無職世帯の平均収入:209,198円/月
②高齢夫婦無職世帯の平均生活費:263,717円/月
③毎月の不足額(②-①)=54,519円(≒55,000円)/月
④年間不足額(③×12か月)=660,000円
⑤老後不足額(④×30年)=19,800,000円
【条件】
夫65歳と妻60歳、夫婦ともに無職で、老後期間は30年と設定
これが、老後2000万円問題の出どころです。
生活費の内訳が気になりますよね?
細かいので全部書くのは省略しますが、気になった項目がチラホラ…。
1.食料費(27.4%)=72,258円
2.教養娯楽費(10.6%)=27,954円
3.交際費(11.6%)=30,591円
の3項目で49.6%、金額にして130,803円です。
普通に考えて、60歳以降の老夫婦の生活にしては多すぎませんか?
私の家は50代の夫、40代の私、6歳の息子の三人家族ですが、今はコロナ禍という事もあり、食料費に7万円もかかりません。
老後は料理をするのが億劫になるから、外食やお惣菜を買うことが多くなると聞きます。
でも、老後は現役時代に比べて食べる量は少なくなるはず。
教養娯楽費と交際費も、合計すると6万円に届きそうで「思ったよりも多いな」という印象です。
この数字が意味することは?
あなたならどう思いますか?
私には、
「年金収入以外にも老後のために貯めてきたお金があるから、元気な間に使って楽しもう♪」
という風にしか映りません。
つまり、
余分にお金を持ってるから使うだけ、生活をするだけなら年金だけでなんとか暮らせるのでは?
と思ってしまうのです。
自分の生活に置き換えてシミュレーションしてみる
想像してみて下さい。
あなたは、大学を卒業したばかりの新卒のサラリーマンです。
手取り20万円のお給料をもらっているとします。
今月いくらで生活しますか?
殆どの人は20万円で収まるように生活しますよね?
家賃と光熱費を払って、食費を節約するために自炊をして、やりくりをした中から交際費や服飾費などを出して生活するはずです。
中には、数万円の先取り貯蓄をする人だっているかも知れません。
老後もそれと同じこと。
老後の貯えが充分にない人は年金の範囲内で生活していくのではないでしょうか?
私の両親は年金暮らしですが、十分な貯蓄はありません、多分…。
土地はあるけど金は無し
典型的な田舎の老夫婦です(笑)。
母には週3回分のパート収入がありますが、その使い道はすべて自分の趣味に使っています。
「パートを続ける体力が無くなったら、同時に趣味を続ける体力もなくなるはず。」
と言う考えで
パートを辞める時は趣味も辞める時、と考えているようです。
だから、パート収入が無くなることに対して不安はないそうです。
それは、
基本的な生活費は年金だけで賄っているから
です。
①生きるために必要な支出
②それ以外の支出
その二つを把握するだけでも、気持ちが楽になりそうです。
とはいっても老後が不安 ~将来が不安な人が今やるべきこと~
あるならある生活を、ないならない生活を
ただ、これだけのことだけど、頭では分かっていても、でも実行するとなると、そしてそれが今から何十年も先のこととなると、
やっぱり不安になるのが日本人、ですよね?
ブログでこんなこと書いている私も、老後が不安な現役世代です(笑)。
そんな未来の高齢者である私が、不安を解消するためにやっていることは、
平均値と自分値を把握しておくこと
です。
これだけで、不安は大幅に減少します。
正確には中央値や最頻値の把握も大切
※中央値とは、データを小さい順に並べたときに中央に位置する値のこと。極端に高い数値や低い数値の影響を受けにくい。
※最頻値とは、データの中で最も頻度が高い値のこと。実態に近い数値となる。
先ほどの総務省が発表した家計調査の結果はあくまでも、日本国民の平均値です。
あなたの未来の家計予想ではありません。
大事なのは、
自分が今生活にかかっているお金を出して、そこから自分の老後の予想値をはじき出すこと
です。
庭付き一戸建て、分譲マンション、賃貸マンション、子供と同居、老後は施設へ入居、自営業者、サラリーマン家庭…
生活と言ってもその生活様式は人によって様々です。
自分の今の生活から想像できる(もしくは理想とする)、老後の生活にかかるお金について考えてみましょう。
今平均以上のレベルで生活している人は、おそらく老後の生活も平均以上にお金がかかるでしょう。
というか、そうしないと満足感が得られずストレスフルな老後となるでしょう。
あなたが老後も平均以上の生活を維持したいと思えば、今から資金計画をしっかり立てて、年金生活になっても今の生活レベルを保てるくらいの老後資金を作る必要があります。
でも、今質素な生活をしていて老後もそれで充分と考えるならば、老後資金は最低限でいいのです。
今と同じ生活レベルを維持したい、今よりお金をかけない生活になっても大丈夫、今より少し優雅な生活をしてみたい、あなたの求める老後の生活はどれですか?
全ては、あなた次第。
どちらが良いとは悪いとか言う問題ではありません。
いくら足りない、
それを考えるのは、今と未来の自分値を知ったその後です。
人口減少していく日本、年金もどんどん少なくなりそう、年金制度崩壊か…?
世の中は、色んな情報にあふれています。
情報を集めるのはとても大切なこと。
だけど、
正しい情報、自分が信じられる情報を選択していくこと
これは、もっと大切です。
そして、
自分のことを知り、自分はどんな人生を送りたいのか
これを考えることは、もっともっと大切です。
私の人生、主役は私
今を楽しく、そして、未来はもっと楽しく
それそれが、それぞれの幸せを追求していく…
そんな世界が私の理想です。
繊細さわこのひとりごと
いつまでも、あると思うな、親と金
この続き、知ってますか?「ないと思うな、運と災難」なんですと。上手く言ったものですね。両親が二人とも70代に入り、親の死というものを時々考えるようになりました。親の老後に自分の老後、アラフォー主婦には考え事が絶えません(-_-;)。