楽天スーパーセール、始まってますね~。
「ショップ買い回りでポイント10倍!」
楽天圏で生活してらっしゃる方にとっては、
待ちに待ったセール期間ではないですか(笑)?
でも、ちょっと待って!
その悪魔のささやき、本当に聞いて大丈夫?
今回は、ポイント制度との賢い付き合い方についてのお話です。
ポイントに泳がされる消費者心理
ポイント制度は誰のもの?
私にとって、ネットショッピングと言えば楽天市場です。
スーパーセールやお買い物マラソンの時期の中でも、さらにポイントアップする日を狙ってまとめ買いをするようにしています。
ポイントはお金と同じ、なるべくポイントをためてお得にお買い物をしよう!
という心理、分かります!そうです、私もそうしています。
でも、そもそもポイントって何だろう。
厳密にいえばお金ではないし、でもお金のように買い物はできるし…。
メリットがあるのは、楽天?それとも私?
楽天は顧客のリピート率をあげれるし、顧客はたまったポイントでお買い物できるし、結局のところ
win-winの関係だよね!
と思ってはいませんかい?
その答えは、NO!なんです。
ポイント制度って、提供している会社側に多くのメリットがあるんです。
でないと、ポイント制度を採用する会社なんて0(ゼロ)ですよね。
ポイント制度のからくり
ポイント制度で得をするのはあなたではなく、それを提供している会社の方です!
その理由は、
①本当はポイントの分だけ売値を安くできる
②ポイントは失効する場合がある
③会社はポイント分の現金を、かなり好条件で借りることができる
細かいことを色々あげればキリがないですが、だいたいこの3つの説明をすればあなたも納得するのではないでしょうか?
利益が出ない販売の仕方をするは会社はどこにもありません。
あるとすれば、それは「ボランティア」と私たちが呼んでいるものです。
100円のペンを買ったら10円分のポイントがつくという仕組み、結論から言えば90円で売っても利益は出るんです。
10ポイント分利益を上乗せしてるだけ
ポイント制度によって顧客のリピート率をあげることができるという会社側のメリットですよね。
そんな当たり前の話…、という方もいらっしゃるかも知れません。
では、私たち消費者のメリットってなんでしょう?
消費者側のメリット&デメリット
ポイントをためて、そのポイントで買い物ができる。
これが、消費者のメリットでしょうか。
でも、そもそも90円でペンが買えていたのなら…?
それは、メリットにはなりません。
一方、消費者のデメリットについて考えたことはありますか?
ポイントが失効すれば、そのポイントは使えない。
だけですか?
失効期限間近のポイントを消費するためだけに、必要でないものを購入する。
不要品の購入も一つのデメリットですね。
もっと細かいことを言えば、有効期限を定期的に確認するのに手間と時間がかかる、これもデメリットですね。
でも、もう一つ見落としがちなデメリットがあるんです。
100円のペンについてきた10円分のポイント、これって販売会社の債券を買ってるのと同じことなんですよ。
ん?ポイントなのに投資の話?て思いましたか?
簡単な言い方をすれば、10円を販売会社に貸している、という事です。
例えば、私が先ほどの100円ペンを買ったとします。
販売会社は、10円分のポイントを付与して販売することによって、利益(現金)を10円多く得ることができます。
1か月後、このポイントを使い私は10円のチロルチョコを買いました(今どき10円で買えるのか…?)。
販売会社は、利益(現金)を得ることができずに、チロルチョコという在庫を一つ失いました。
この時点で、販売会社と消費者の関係は±0になったように見えます。
これって、当たり前のポイント制度の仕組みなんですが、
私がチロルチョコを買うまでの1か月間、販売会社は10円という現金を私から借りいれて、事業運営をしていた。
という事と一緒なんです。しかも、利息無しで(-_-;)。
さらに言えば、もし私がポイントの存在を忘れて有効期限を過ぎてしまったら…?
借金は、チャラ…無かったことになってしまうのです。
貸したお金が返ってこない!
こんなストレスなことってないですよ(-_-;)。
友達だったら、利息無しでお金を貸しても(金額にもよります)何にも思いません。
でも、もしあなたが超お金持ちで、企業に資金援助するとしたら、
「利子無しで貸しますよ~。しかもこの貸付には失効日があって、1年後にはその借金はなかったことにしてあげますよ~。」
なんて言いますか?
きちんと契約書を作り、企業に投資するという形で、成功報酬を上乗せして利子付きで返済をしてもらいますよね?
投資で債券を買うメリット、それは利息です。
この話を教えてくれたのは、投資に詳しい方です。
たかが10円と思いますか?
でも、大企業になればなるほど「塵も積もれば…」です。
ポイント分の金額が経営に与えるインパクトも大きくなります。
たかが、ポイント、されどポイント。
なんでも掘り下げれば奥が深い、
一見お得そうに見えても、そこには何かが隠れてる
タダより高いものはない
と肝に銘じて、消費者心理に踊らされないようにしたいものです。
ポイントとの賢い付き合い方
目から鱗だったこのポイントの話。
とはいっても、私は楽天でのお買い物を辞めるつもりはありません(笑)。
色んな事を総合的に判断して、私にとってメリットの多い買い物方法だからです。
でも、ポイントのからくりを知ってから、一つだけ私の消費行動が変わりました。
それは、
ポイントは溜めずにすぐ使う、そしてポイント分は投資に回す
ということです。
この話を知るまでは、ポイントは有効期限ぎりぎりまで溜めて金額の大きなものを買うことが多かった私。
その方が、「ただで高価なものを手に入れた、ラッキー!」感を満喫できたから。
でも、ポイントの仕組みやその狙いを知ると、
ポイントをためて高価なものをタダで手に入れた
のではなく、
先払いしていたお金で買い物をしただけ、そしてそこにはリスクだけが存在していた
のだと気付くようになりまして…(笑)
はい、また一つ大人の階段を上ったのでございます。
ポイント制度はハイリスク&ノーリターンの投資
です。
であれば、わざわざリスクをとってポイントを寝かせるのではなく
ローリスク~ミドルリスク、ローリターン~ミドルリターンの株式投資へ回す
という選択をした方が賢いのでは?と思い始めたのです。
今の時代、銀行にお金を置いておくだけでは、お金は勝手に増えません。
少しずつでも、増やせる場所を見つけてそこにお金を移動する。
増やせる仕組みを作ってしまえば、後はたまに確認しながらひたすら待つだけ。
あなたが労働する代わりに、お金が増えていくかもしれません。
ポイントはすぐ使い、使ったポイント分は将来のために投資に回す
これ、結構おススメです。
※投資はリスクを伴いますので、自己責任で行いましょう。
繊細さわこのひとりごと
リスクを取らないことが、最大のリスクである
~色んな人が言ってます、名言~
世の中は、多様性の社会へ進んでいます。どんな未来が来てもブレずに生きていくために、上手にリスクをとることがカギとなるような気がします。昔のおじさんに言わせれば、人生には3つの坂があるようです(笑)。さて、3つ目の坂「まさか」に備えてこれから何をしていこうか。