老後の資金は貯めてる?
と、友人が一言。
40代に入り、友人との話題は恋愛や結婚から、子育てや老後に変化…。
出会った頃は高校生だったマブダチも、今ではすっかりオバハン化(-_-;)
今回は、老後の資金の考え方についてのお話です。
40代だけではなく、20代や30代の方にも是非聞いていただきたいお話です。
Contents
日本の現状とあなたの老後
日本に対するあなたのイメージは?
アニメ産業が盛んな日本、国際化の進む日本、安心安全でインフラの整った日本
それとも、
経済低迷する日本、年金額が減っていく日本、世界の中で競争力が無くなっていく日本
どちらも、間違いなく日本ですね。
経済だけに目を向けると先行き不透明、残念ですが明るい未来はなかなか想像できないかも知れません。
でも、私たち日本人は海外移住でもしない限り死ぬまで日本で暮らしていかなければなりません。
毎日を楽しみ、そして老後も引き続き安心して楽しく暮らしていきたい。
であれば、まずあなたがやるべきことは、自分だけの老後のプランを作ること。
生活費を予測して、年金額を把握して、不足額を算出する
この3ステップです。
1.あなたの老後の生活費を予測
現在の生活費をもとにした老後の生活費を試算してみる
難しそうですが、安心して老後を迎えるには大切なことです。
老後2000万円問題なんて世の中騒がれていますが、取り合えずどこかへ置いといて大丈夫。
大切なのは平均値ではなくあなたの老後の生活費なんです。
詳しくは、下記の記事老後2000万円問題を考える~を読んでいただければと思います。
の老後の生活費についてなんとなく予測がつくと思いますよ。
2.老後の生活費の不足額を確認
あなたの老後の生活費が試算できたら、次にやること。
年金定期便を見て、自分の年金の予定支給額を知る
という事です。
結婚している方は、夫婦二人分の金額を確認しましょう。
それができたら次の計算で老後資金の不足額を出しましょう。
老後の生活費-年金額=不足額
不足額×老後期間=合計不足額
【老後資金の不足額計算方法例】
老後の生活費:240万円(20万円/月)
年金額:216万円(18万円/月)
老後期間:30年間
不足額合計=(240-216)×30=720万円
※生活費=毎月必ずかかる支出
老後期間は、自分の寿命を予想してください(笑)。
65歳から年金生活に入り95歳までとするならば30年ですね。
自分で自分の寿命を予想するなんて、なんと滑稽なこと(笑)。
死神さん教えてくれ、と思ってしまいます。
ちなみに厚生労働省が発表した2020年の日本人の平均寿命は男性が81.64歳、女性が87.74歳でした。
男女ともに9年連続で過去最高を更新したそうです。
私の場合このまま平均的に生きていったら、あと40年以上生きなければいけないようです。
気が遠くなるようなこの数字、長寿は良い事だとは分かっているが、それにしても長い(-_-;)。
3.その他の必要経費を考える
最後に、毎月の生活費とは別に、定期的にかかる出費や突然の出来事にかかる出費を考えます。
それが分かれば、老後の必要な合計金額まであと一歩です。
家電の買い替え、家の修繕費やリフォーム、固定資産税、冠婚葬祭、介護費用などです。
これに関しては、それぞれの考え方やどこまで求めるか、によって金額も様々です。
500万円で済む人もいれば2000万円かかる人もいます。
介護が必要になった時、ケアは家族がするのか介護サービスを利用するのかという問題。
また、在宅でケアをしてもらうのか、施設に入居するのか、などなど介護一つとってもその捉え方や対処方法は人それぞれです。
あなたの希望を全て紙に書き出してみましょう。
頭で考えているよりも、一度紙に書き出してみる方が、頭の整理もつけやすいというもの。
ちょっと面倒だけど、急がば回れです。
目標額を決める ~優先順位を決めたら気が楽になる~
2.で出した「普段の生活費の不足額」と、3.で出した「その他の経費に掛かる金額」を合計したら、これがあなたが老後までに貯めなければならないお金です。
さて、あなたの老後にはいくら必要になりそうですか?
思ったよりも多くて「こんな大金を今から貯めるのなんて無理!」と言う方は、日々の生活費やその他の必要経費を見直して、優先順位の低い項目を計算から除外していきます。
優先順位の高いものを決める基準は、2通り。
①最優先:それをしないと生死にかかわる
②次に優先:それをしなくても生きていけるが、心豊かに過ごせない
この2つはあなたにとって優先順位が高いものです。
必ずリストに残しましょう。でないと、安心安全&楽しい老後は過ごせません。
例えば、家にかかわる費用について、外壁や屋根の修繕は怠ると災害時に大きな被害を受ける可能性があるので①ですが、壁紙の張り替えや家具の買い替えはしなくても生きていけるので優先順位は下がります。
でももしあなたが住居に拘りがあって、好きな空間で好きな家具に囲まれて穏やかに生活したい人だったら?
古くなって汚れた壁紙に囲まれて生活するのは、きっと耐えられないでしょう。
なので、その場合は壁紙の張替も優先順位は高めになるのです。
①の基準はある程度「皆同じ」になりますが、②に関しては人によってそれぞれです。
あなたの考える優先順位に従って、項目リストに番号をふることをお勧めします。
項目の取捨選択を終えたら、もう一度合計金額を算出します。
今のあなたが到達できそうな目標金額になりましたか?
まずはゴールを設定する。
とりあえず2000万円貯めなきゃ、というゴールかどうだか分からないゴール設定はとても危険。
お金を貯めることだけに躍起になって、今の生活が苦しくなっては本末転倒ですから。
まずは、
あなたの老後資金はいくら必要なのか
を把握することから老後の資金計画は始まります。
私がやってる具体的な資金の作り方や貰える年金の種類などは、長くなるのでまた別の機会にお話しできればと思います。
まずは自分の老後を想像することから始めましょう。
繊細さわこのひとりごと
年金は、長生きリスクの、よりどころ
「長生きリスク」最近よく聞きますが、長生きってリスクなの?と疑問でした。自分は短命だと信じ切っていた私の父は現在77歳、「こんなに長生きするはずではなかった」という父の言葉を聞いて、長生きもリスクと言われる時代が来たのか、と思い「何だかな~」という気分になってしまいました。