携帯がない‼
息子を幼稚園バスに乗せ、夫を送り出し、
一日のうちで一番ワクワクする時間帯…。
しかし、携帯が見当たらないという事件発覚で、
ワクワク時間は一瞬にしてオロオロ時間へ(-_-;)
なぜ携帯が消えたのか?
携帯に支配されてはいかんぞよ。
という神のお告げやもしれません。
そして、見つかった後ふと思いだしたあの人…。
今回は、そんなお話です。
携帯発見!の後、頭に浮かんだ彼
もうかれこれ15年ほど前の話です。
私はとある専門旅行会社で営業の仕事をしていました。
毎日パリッとスーツを着て、ハイヒールでコツコツと音を響かせて歩き…
いわゆるバリキャリ女性になるのを夢見ていたころのお話です。
私が入社して2年ほどたった時のこと、時代の波が押し寄せてきて
その小さな旅行会社は、誰もが知っている大きな旅行会社の子会社となりました。
そしてその大きな会社を定年退職された元営業部長が、私の働いていた小さな旅行会社へと再就職してきたのです。
そしてそれとほぼ同時期に
「さわ子さん、あなた来月から個人営業から法人営業へと異動になります。」
と私に辞令が下されました。
法人営業なんてやったことがなく右も左も分からない私…。
そこで法人営業のイロハを教えてくれたのが、再就職してきた再雇用マネージャーでした。
20代半ばのバリキャリ志望の女子と61歳の再就職元営業マン。
私の父と同じ年齢である事を告げると、何とも言い難い表情を浮かべる彼。
親子ほど年の離れた相棒は、お互いの考えが分からな過ぎるせいか喧嘩をすることもなく、彼の退職によるチーム解散までの数年間、とても仲良く仕事をすることになります。
彼は私の上司ではなく助言人と言う立場だったためか、はたまた隠居の身という意識が強かったからかは分かりません。
小難しい言葉なんて使わず、難しい文書は簡単な言葉に置き換えて、そしてどこまでも優しい口調で私を育ててくれたのです。
しかし、電話で元部下と話すときの彼の口調は普段とは全く別人のようで、
この人、現役時代は「鬼の〇〇」って呼ばれてたに違いない‼
と思ったのを覚えています。
あれから数十年、彼とは今でも年賀状のやり取りが続いています。
今年78歳になる彼、この15年ほどの間に癌も乗り越え、今は後期高齢時期をサヴァイブ中とのこと。
さて、
携帯を無くして、そして携帯が見つかった後、なぜこの彼を思い出したのかと言うと…
彼の一言が頭に浮かんだからなのです。
「昔は、営業先に向かう電車の中で窓からの風景を楽しめていた。」
と…
文明が忙しくした私たちの暮らし
ワープロ、パソコン、インターネット、携帯、スマホ…
文明の利器によって私たちはどれほど多くの恩恵を受けてきたのでしょう。
戦後の三種の神器と言われた「TV、洗濯機、冷蔵庫」が無かったら、今の私はきっとノイローゼだろうな…。
でもね、インターネットやスマホのせいでノイローゼになっちゃう人もいると思うんです。
今の営業マンは飛行機に乗っている時でさえPCを開いて仕事をすることができる。
だけど、裏を返せば
高度一万メートルから見る景色を楽しむことはできない
という事でもあるんですよね。
生活が便利になるという事は、それだけ生活が複雑になっていくという事なのかも知れません。
携帯を探していた2時間余り、私は終始ソワソワ&オロオロ状態…。
洗濯機のスイッチを入れることもできず…
スイッチを入れて洗濯機をまわす間にまた携帯を探せばいい
とは分かっているのに、それができなかった私。
ああ、なんて情けない。
こんなにも携帯に依存しているってこと?
携帯はとても便利なものだし、生きていくには無くてはならない私の相棒の中の一人。
だけど、
今年はデジタル断ちをしてみるのもいいかも。
と思いました。
NSN断ち、スマホ断ち、YouTube断ち…
かっこいい言い方をすると、
デジタルデトックス
と言うそうです。
あなたも、便利な世の中にちょっと疲れを感じたら
「デジタルデトックス」
してみるといいかも知れません。
携帯を無くしてふと思い出した彼、
今年も年賀状が来ていたから、まだこの世で生きてらっしゃるハズ(笑)。
デジタルではなく、昔ながらに手紙でも書いてみようかな…?
さて、朝から私をパニックに陥らせた憎き携帯…。
どこから出てきたと思いますか?
答えは、最後の
「繊細さわこのひとりごと」
まで読んで頂けたら分かりますよ(笑)。
繊細さわこのひとりごと
犯人は、ピンポン鳴らして、やってきた(怒)
~さわこのなんちゃって川柳~
携帯を探していると、玄関からピンポーン…。「やっぱりね…(-_-;)」インターンの画面に映る夫…。「やーっぱりお前かい‼」
♪右~のポッケにゃ~自分の携帯~、左~のポッケにゃ~女房の携帯~♪