話を聞かない男、地図が読めない女
昔話題になった本のタイトル、ピンとくる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
いつの時代も、男と女の思考回路についての議論が繰り返されるものです。
コロナ禍で過ごす二度目の夏休み。
外出自粛で、部屋の中はカオス状態…。
片づけをしたいママと、散らかしたい?息子と夫…。
今回は、私が考えた苦肉の策のご紹介です。
息子のオモチャ対策 ~何でもOKボックスを作る~
去年の秋、これまでしたこともない規模で私の洋服の断捨離を決行しました。
捨てた洋服は数百枚にの登り、残った洋服は冠婚葬祭用を除いて40枚前後と記憶しています。
とにかく捨てる、捨てまくる…。
洋服の断捨離は私にとってとても勇気とエネルギーのいるものでした。
終わって残ったのは、これまでに感じたことのない爽快感と三つの空っぽになった衣装ケース。
私の思い出の洋服たちを大切に保管していてくれた衣装ケース…。
今では息子の「何でもゴチャマゼOKボックス」という愛称でおもちゃ箱としてまだまだ活躍してくれています。
断捨離によって物が減った押し入れの下段をすべて息子のコーナーにしました。
半分はカラーボックスと百均の段ボール箱を組み入れて、小さなおもちゃを放り込んでいます。
そして、三つの大きな衣装ケースには、息子がなぜか「捨てないで~」と言うお中元のハムなどが入っていた大きめの箱やブロックで作った大きな武器等々、大きなオモチャがカオス状態で入っています。
小さい子供には(少なくとも私の息子は)、仕分けをして収納するという作業はとても大変で時間がかかるものです。
幼稚園では先生から言われた通りにお片付けができる息子も、家では遊んだら片づけるという習慣はそんな簡単には身につかなかった…。
私の教育がなってないと言われればそれまでですが…。
中には、几帳面に整理整頓をする幼稚園児もいるようですが、少なくとも私の息子はそちらのタイプの子供ではないようです(笑)。
何でもゴチャマゼOKボックスを作るポイントは、オモチャの量に対して「大きすぎない?」と思うくらいのスペースをとることです。
オモチャは気づいたら増えているし、かさばるものが多いので、考えながら入れないといけないとなると、それだけでストレスになるのです。
ストレスを感じるやり方は長続きしない、これが私の持論です。
何も考えずにポンポン入れても蓋が閉めれるくらいの大きさ、が息子にうまく片付けさせるポイントのようです。
また、押し入れの中だけで子供のオモチャ収納を完結させることで、急な来客などの時もとても便利です。
ゴチャゴチャ入れてピッシャっとふすまを閉めるだけで、綺麗なお部屋の出来上がり、私のストレスも確実に減りました。
私は、大人と子供の収納の仕方は別物だととらえるようにしています。
大人のレベルを5歳の子供に求めるのは無理な話し、今後数年はこのやり方で行こうと思っています。
早いうちから自分のことはきちんとできるように、とかいう教育論も散々目にしてきました。
大雑把な生活の中で子供を育てることに批判の声も上がるかもしれません。
でも、私にとっては
「親子でストレスが少ない状態で生活を送る方が優先順位が高く、結果ハッピーに暮らせている」
という事実、私はこれで行きます。
夫の寝室対策
お次は、夫の寝室カオス問題…。
これがまた、結婚当初は私の悩みのタネでした。
結婚前は綺麗好きだと思っていた夫、結婚した途端本性を見せやがりました(笑)。
アレルギー持ちなのにとにかく部屋が汚い、布団をはがすと出てくるのは使用済みの綿棒やティッシュ、夜にこっそり食べたであろうスナックのカスまで…。
理解でいない夫の習性に、私は頭を悩ませ何度もその理由を考えました。
そして、出た結論。
夫は究極の面倒くさがり屋
ということです。何度考えても結局この結論に行きつくのです。
仕事が忙しくて片づける時間がないとか、帽子やフィギアなどをコレクションするのが好きとか、もったいない病が酷くて捨てられないとか、そんなまっとうな理由はどこにもなく、ただ単に面倒くさいだけ!
そして、散らかった部屋で生活するのにあまりにも慣れすぎていて、「部屋が汚い」という認識さえもないのです。
そんな夫の汚部屋問題…。
去年の夏、試しに私が仕分けして集めた「捨ててもよくない?洋服の山」を見せてみました。
そうすると、
「いいよ」
と二つ返事、どんな洋服がそこに山積みにされているかも確認せずに、です。
結局、物に対して執着があまりなく、捨てたくないから捨てないのではなく、捨てようと思うきっかけや行動力が無いだけのようです。
「拘りが少なく所有欲が低い」というのは、実は断捨離にはもってこいの性質。
どんなに整理整頓が得意でも、拘りが強くコレクションするのが好きな人が「物を減らす」のは至難の業です。
私は、夫の意識を変えようとするのを辞めました。
「自分の部屋くらい片づけてよ」から、「これ、捨ててもいい?」に声掛けを変更したのです。
現在、夫の部屋は昔に比べて大分マシな状態(まだやや汚部屋ですが…)になりました。
少しずつ取捨選択されていった夫の所有物、今気を付けていることは
「せっかく少なくしたから、今の数を増やさないこと」
です。
洋服を買ったら、買った分だけ捨てさせる(もはや母親の気分笑)ようにしています。
しかし、夫のストレス解消にもなっている「漫画本」だけは話が別。
これだけは、口出ししないようにグッと我慢、我慢です。
息子と夫の転がし方 ~男組との共存方法~
家族で暮らすということは、自分以外の価値観と暮らすということです。
どんなに良いと思う生活スタイルでも、一緒に暮らす家族も同じ思いであるとは限りません。
これは、自分が育った家族、自分が作った家族、どちらにも言えること。
自分の思いが相手に伝わらないとき、私はその人の表情や行動を観察し、意見が合わない理由を見つける努力をします。
自分が主張ばっかりしても、結果は変わらないことが多かったけれど、主張を提案に変えただけで状況が変化することが増えてきたような気がします。
相手を変えるにはまず自分が変わること、を身をもって経験しました。
片づけられない息子と夫、男組には男組の言い分があるのでしょう、聞きたくはないけれど…(笑)。
家族仲良く暮らしていくためのちょっとした秘訣。
相手の思考回路や行動を分析し、小さなトライ&エラーを繰り返す。
これを何度もしていると、相手の行動が自分の予想とピタッとハマるときがあります。
「ほーらね、思った通り」
とニンマリしたらこちらのもの。
男組を手の上で転がす方法、これからも私の研究は続いていくのです。
繊細さんのひとりごと
だわへし片づけ
~スーパー主婦井田典子さんの片づけ方法~
出して(だ)、分けて(わ)、減らして(へ)、しまう(し)、四つの頭文字をとってだわへし片づけと言います。断捨離の基本です。まず全部出してみる、これは頭を整理する時にも活用できます。まずノートに自分の気持ちを書きまくる、この作業だけで私のモヤモヤは半分くらい整理されてしまいます。自分ノート、おススメです。