「はちみつレモン」
それを作るのは、後輩である私たちの仕事だった。
「はちみつ」と「レモン」どちらも、青春の代名詞のような響きだが、いやいや40代の私にだってとても大切な代物である。
今週の始め、なんちゃって青少年自然家へ2度目の親子キャンプへ行ってきた。
そこで手に入れた、色々な食材で「夏を乗り切る3種の神器」を作ってみた。
はちみつレモン
古より伝わる「はちみつレモン」、の作り方はいたって簡単。
レモンを洗い、切ってはちみつに漬けるだけ。量もつけおき時間も私の大好きな「テキトー」でよい。
はちみつの甘さは「糖分」。もっと詳しく言うと「ショ糖」+「ぶどう糖」である。
これらは「単糖類」と言われるもので、素早く体に吸収されエネルギーへと変換される。
一方、レモンの酸っぱさは、「クエン酸」。クエン酸が持つレキート作用によりミネラルの吸収を促してくれる優れもの。
豊富なビタミンやミネラルが含まれるはちみつと組み合わせることで、このクエン酸を効率的に体内へ吸収することができ、疲労回復効果を期待できるそう。
疲労回復だけでなく、美容と健康にもよいはちみつレモン。
そのまま食べても、水や炭酸水で割ってもイケる。
昔からの「夏バテ予防食品」であることは間違いない。
はちみつレモンレシピ
レモン:3~4個
はちみつ:レモンが浸かる程度
レモンをよく洗う→レモンを輪切りに切る→はちみつに漬ける→完成!
<ポイント>
レモンは皮付きのまま使い、冷蔵庫で保存すること
ゴーヤとサキイカの甘酢和え
ゴーヤチャンプルーが流行りだしたのは、いつの頃だったか…。
遠い昔へ思いを馳せてみるも、40代のの脳みそには難題である。
ゴーヤに含まれる「ビタミンC」。ほうれん草の約2倍の相当するビタミンCがあの苦い代物には含まれるという。ゴーヤをかじっても全く酸っぱくないのに、不思議なこともあるもんだ。また、βカロチン、カリウム、リン、鉄などのミネラル類も豊富に含み、体のむくみなどにも良いとされている。
イカに含まれる「タウリン」。栄養ドリンクのCMでよく聞く言葉だ。
タウリンには、筋肉の疲労回復や運動機能を向上させ、また腎臓の機能の正常化、コレステロール値を下げる効果もあるという。
この単体でもイケてるゴーヤとイカ。2つをミックスさせると、とんでもないケミストリーが…。
とまたまた、大げさな私(笑)。
でも、ビタミンCのような抗酸化物質を含む植物性食品は、動物性食品と組み合わせることで、さらに抗酸化作用がアップされるそうで、「ゴーヤとイカの甘酢和え」には、疲労回復、夏バテ防止に大いに役立ちそうだ。
ゴーヤチャンプルーがご飯の友であれば、ゴーヤとサキイカの甘酢和えは、完全なる「酒の肴」である。
一度食べたら、辞められない止まらない…クセになる味である。
ゴーヤとサキイカの甘酢和えレシピ
ゴーヤ:1本
サキイカ:1パイ分
お酢:大さじ3
氷砂糖:大さじ2杯分※なければ砂糖でOK
醤油:大さじ2
鷹の爪:種を取ったもの1本※なくてもよい
ゴーヤを洗って2ミリの厚さに切る→サキイカと合わせる→調味料を投入→半日放置→完成
<ポイント>
苦いのが苦手な方は、砂糖とイカを多めに、2日ほど漬け込むこと
野菜のぬか漬け
言わずと知れた健康食「ぬか漬け」。
最近は、冷蔵庫で保存し週に一度かき混ぜれば良いという「ぬか床」をよく見る。
便利な時代になって、ぬか床生活のハードルも下がるというものだ。
ぬか床に含まれる「ビタミンB群」や「ミネラル」。
これらの成分は、食欲増進や抗酸化作用の向上、また腸内環境を整える効果なども期待でき、これまた夏バテ予防に持って来いなのである。
また、米ぬかには若返りのビタミンをも言われるビタミンEやお肌のうるおいをキープするセラミドも含み美容にも良いそうだ。
ぬか床レシピ
野菜:きゅうり、大根、人参などお好きなものを
洗って丸のままぬか床に入れる→1日寝かせる→完成
<ポイント>
鷹の爪、昆布、干しシイタケなどをぬか床に加えると、栄養も風味もアップ
無事に夏を乗り越えられるか?挑戦は始まったばかり
以上が、私の夏の3種の神器。
青春の味だったはちみつレモンは、いつしか夏バテと老化予防の味へと変化したが、それもまた人生…。おつなものである。
今年は準備が遅くなったが、この3種の神器が完成すればなんだか「夏を乗り切れる」気がしてくるから不思議。
年を重ね体も心も潤いが無くなっていく中で、「若いもんにはまだまだ負けぬ」と意気込んで、あと1か月、もう1か月?
とにかく、夏を乗り切ろう!
繊細さわこのひとりごと
病気の王様より、健康な乞食の方が幸福だ
~パスカル~
健康は第一の財産です。食べたもので体は作られる。「良いもの食べて毎日健康」目指します!