「ママ、来て! ママ見て! ママ ママ…」
息子の夏休みが始まって、ママ攻撃のさなかにいます。
「ママママ言われるのも今のうちだけ」
なんて、ママ攻撃を卒業した先輩方は言いますが…
結構辛いんですよね、このママ攻撃…。自分の時間なんて愚か、ごはんの準備もままならない…。
でも、このママ攻撃、子どもの成長にはとても大切なものなんです。
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愛着とはなんぞや
愛着は、色んな使われ方をしますよね。
このTシャツ愛着がわいて中々捨てられない、とかこのぬいぐるみがないと落ち着かないとか…昔から自分の近くにあって一緒に生きてきた同士のような存在…
心理学の世界には「愛着理論」というものがあり、それを提唱したボウルビーによれば、
愛着とは、自分以外の人や物に対して特別感を感じ情緒的に結びつくこと。とくに幼児期までの親や保育者と子供の間に形成される関係を中心とした情緒的な結びつき
と定義づけされています。
ここまで聞くと、「あ、ママ、ママ~!て言われるの大切だ」って思いますよね。時に辛いけど…(-_-;)
妊娠した時よりも、産んだ後、産んだ直後よりも数年後…私が今の息子が一番いとおしく思えるのも、日々の子育てが愛着を一層深めた証拠なんでしょう。
乳幼児期の心の発達には、愛着の形成がとても重要だと言われています。
愛着を形成することで、他社に対する基本的信頼感を育み、その後の心の発達や人間関係に大きく影響していくからです。
生後1年を過ぎたころから、愛着行動が見られ特定の人に対して笑ったり声を出したりし始めます。
そして、2歳前後から愛着対象者の後追いが始まります。ちょうど幼稚園のプレスクールなどが始まって、毎朝泣かれた経験のある方も多いのでは…?
3歳ごろからは、愛着対象者がその場にいなくても、愛着の維持が可能になります。また、愛着対象者の感情や行動を読み取り自分の行動をコントロールできるようになると言われています。
確かに、5歳の息子は私が猛烈な勢いで家事をしているときやイライラしている時は、「ママ、お仕事終わったらこっちに来て」としおらしく声掛けしてきますよ(笑)。
このように愛着が形成されていくと、子供は愛着対象者を一つの「安全基地」として、外の世界に出て行くことができるようになります。
愛
愛着が形成されないとどうなる?
子供からの後追いやママ攻撃も、愛着行動だと捉えればイライラしないで済む?
いやいや、そんな単純なものではないですよね?
トイレくらい一人でしたいし、ママだって一人の時間は欲しいのですから!
でも、もし愛着形成が十分にできなかったら、どんな弊害が生じるのでしょうか。
ボウルビーは、
唯一の人物に自己の愛着を向ける機会がなければ、人を愛せない性格が作られる
と述べています。
うーーん、人を愛せない…悲しいですね~。
人の愛情を信じられず、試すような行動や発言をとるようになる、という感じなのかな。
発達の初期段階で、子供と親、または保育者の間にこの愛着形成が不十分な状態をマターナル・デブリベーション(母性剝奪)と言います。
そして、このマターナル・デブリベーションがおこると、その後の成長過程において他者との愛着形成が苦手になってしまうと言われているのです。
すぐ怒る、わがまま、おねしょ、爪を噛む、癇癪を起こす
これは、あなたのお子さんからの「愛をちょうだい」のサインかも。
心当たりがあれば、今やっていることをちょっとストップしてみてはいかがでしょう。
まとめ
子供を育てるのは、どんな仕事よりも体力と忍耐力がいるのでは、と最近つくづく思います。
あと、10歳、いや5歳若ければ…と何度思ったか知れません。
ましてや、コロナ禍の夏休み、かつてない夏休みですよね。親子の密着度が強すぎる…(-_-;)
一日中「ママ!」と呼ばれて、「お願いだから、5分でいいからママって呼ばないで!」と言ってしまうかもしれません。
そんな時は、自分と子供を緩める時間を作ったっていいんです。
YouTube見せたっていいんじゃない?スイッチしたっていいんじゃない?
そして、緩める時間が終わったらまたママ攻撃の中に飛び込んでいけばいいんです。
子供にとってパパやママは一番!ママ攻撃は私が一番である証拠!
そんなことを思いながら、今日も何とかやり過ごすのでした…。
とは、言いつつ「早く2学期始まらないかな~」
繊細さわこのひとりごと
またパパが…、ママの口癖、子が放つ
さわこのなんちゃって俳句(季語無し)
夫の部屋を掃除しているときに、お菓子のカスを見た息子が「またパパが…」と発言。いかんいかん、ため息まじりの言い方がわたしそっくりじゃないか!子供は自分の鏡。お口に気をつけます(-_-;)。