思うこと/自己紹介

心のブレーキを踏んでいるのは誰? ~癌患者と共に生きる家族の話~

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私の住む地域では現在緊急事態宣言が発令されています。

世の中、コロナの話題で持ちきり。

私の生活の中からコロナ以外の病気の存在が姿を消していました。

しかし先日、友人のご主人に癌が再発という知らせを受け、ショックを受けたとともに、改めて病気と健康という事について考えさせられました。

病気はコロナだけではないのですよね。

今回は、今ここを生きることについてのお話です。

久々の連絡で衝撃の報告

先日、友人とラインをしていたら、

「実は、旦那の癌が再発して今治療中なんだよ。」

と報告を受けました。

数年前に癌を患った友人のご主人は、手術によって一つの臓器をほぼ全部摘出しています。

術後定期的に検査を受け、去年までは問題なく過ごしておられましたが、今年に入って検査に引っかかり、再発、治療という流れだそうです。

彼女は、その経緯を淡々とラインで私に報告してきました。

ラインだったから淡々と報告しているように感じたのではなく、おそらく直接聞いても「あ、そういえば、旦那がまた癌になってさ~」と「旦那がまた風邪をひいてさ~」と同じくらいの軽さで話していたでしょう。

彼女にとって、ご主人の癌は日常の中にあるのです。

身近にがん患者がいない私とは違う感覚で癌をとらえ、癌を特別なものとして捉えていないのです。

最初から彼女が、ドンと構えていたわけではありません。

癌を告知された当初は、悲しくて不安で毎日泣いていたそうです。

色々乗り越えての今があることも知っています。

癌は治る病気と言われて久しいですが、それでも癌と聞くと死という言葉が頭に浮かんできてしまうのは私だけではない気がします。

色んな事を家族一丸となって乗り越えてきた彼女。

彼女はとにかく強い人です。

私が彼女から学んだこと ~彼女の根本にあるもの~

繰り返しになりますが、彼女はとても強い人。

そして、昔から自分の欲望に正直に生きている人です。

断捨離がブームになった世の中を一刀両断!

「私は物欲の塊だから、次から次に欲しいものが溢れてくる、だから買っちゃう。」

と言い放ちます(笑)。

そして、本当にバックやら靴やらをホイホイ買うのです。

経済力があるのも勿論ですが、消費に対する考え方がスーパーの広告に目を凝らす私とは、正反対(笑)。

家族に対する発言も、とても愉快。

「一年間で一番大切な日は、ママの誕生日」

と宣言しているそうです(笑)。

心の中で思っていてもなかなか言えないこと、を簡単に口に出してしまう勇気と才能を兼ね備えた人なのです。

勿論、社会的には常識人なので、言う相手は選んでますよ。

彼女が凄いと思うところは、自分の欲望に対して正直で最後には必ずそれをやってのける、という事です。

自分を後回しにすることがあっても、何とか時間を作り欲望を満たすための努力をする。

そして、最後にはその目的をちゃんと達成している

必要であれば、体力回復のためにクリニックへ駆け込み、ニンニク注射だってするような人です。

しかも、買い忘れた食パンをコンビニに買いに行くような身軽さで、病院へ足を運ぶのですから、そのフットワークの軽さは目を見張るものがあります。

私にはとてもじゃないけど真似できない、といつも感心しています。

子供のことをしていると自分のことは後回し、自分に順番が回ってきたときは既にエネルギー不足…私には、こんなこともしばしば…。

彼女の根本になるものって何だろう。

それは、

「私の人生は私の物、どんなに大切な夫も子供も主役ではない、彼らは脇役」

という考え方なんだろうと思います。

と、とここまでいうと彼女がとんだ悪女に聞こえるかもしれませんが、それは違います。

彼女は家族のために献身的に働く人でもあるのです。

ご主人の闘病を支えることはもちろん、ご主人の仕事を手伝い子供の教育にも熱心です。

子供たちが学校から帰ってくると、分刻みのスケジュールで習い事の送迎が始まります。

息子さんと娘さん一人ずつ、それぞれ違う習い事をしているので、

「スケジュールは、芸能人なみ」

といつも言ってます。

私が、彼女から学んだこと、

私の人生は、やっぱり私のものなんだ

という事です。

いつでも、ぶれない私でいたい ~自分軸をもとう~

コロナによって日常は非日常になり、そしてその非日常が今では日常になりました。

「コロナで、私たちの生活は一変しました。」

とニュースでもよく聞くフレーズ、でも生活が一変するのはコロナだけではないんです。

コロナが猛威を振るう前から、生活が一変するような出来事は沢山あったはず。

癌患者を家族に持ち、力強く家族と共に生きている彼女。

抗がん剤の副作用に苦しむご主人を在宅でケアしていて、現実はとても厳しいと思います。

でも、彼女からその日々の大変さや悲壮感が全く感じられないのは、彼女が

ぶれない自分を貫き通し、家族のためだけではなく自分のためにもちゃんと生きている

からだと思うのです。

そして、

大変な日常の中にいても、そこに小さな笑いや幸せを見つけてそれを家族で共有している

からだとも思います。

最初の癌が発覚して治療が終わった数年前、「治療と看病お疲れ旅行」として家族で海外旅行にも行ったんですよ。

彼女たち家族の生き方を見ていると

あれができない…、これはムリ…、

というのは言い訳にしか聞こえません。

制限をかけているのは自分自身ではないか

と時々ハッとさせられます。

心のブレーキを緩めて勇気ある一歩を踏み出したい

と、彼女との連絡を通して改めて感じました。

不安定な世の中だからこそ、今を楽しんで生きていきたい。

あなたも、ずっとやりたいと思っていること、心に秘めていることはないですか?

はじめの一歩

勇気を出して踏み出してみたら、見える世界が変わるはず。

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