老後の備えは自分たちで
最近見たTV番組によれば、これが国からのメッセージだそうです。
iDeCOとかNISAとか、もともと難しい用語は、アルファベットにするとさらに難しい…。
色んな問題ごとのハードルを下げたい…。
ハードルを下げると少しの努力で乗り越えられそうだから(笑)。
今回は、私の老後資金計画についてのお話です。
投資信託によって2000万円問題は700万円問題に
老後までにいくら貯蓄をしておく必要があるか。
それは、今のあなたの生活費を把握することから始まります。
我が家の場合、老後に最低限必要な貯蓄は約1200万円でした。
我が家の老後期間は33年と予測しているので、
1200万円÷33年≒36万円
単純に計算すると、年間約36万円、毎月約3万円ずつ不足分を補っていくことになります。
老後資金の算出方法については、下記の記事老後の生活費を予想してみたをご覧ください。
私は夫と8歳の年の差があるので、老後期間を57歳(夫65歳)~90歳までの33年間と仮定しています。
さて、この1200万円、全て銀行の口座預金だとしたら、33年後は
3万円×12か月×33年=1188万円
なので、私が90歳になった時の残高は僅か12万円。
それ以上長生きしてしまったら、足りません…。
しかし、1200万円を投資資産で保有し、それを年利4%で運用しながら毎月3万円ずつ取り崩しをしていくと仮定して試算してみると、以下のような結果となりました。
【老後資金シミュレーション結果】
条件:年利4%、取り崩し額3万円/月
評価額→33年後の評価額
1200万円→1951万円(3139万円)
900万円→857万円(2024万円)
700万円→127万円(1315万円)
※()の数字は、30年間で取り崩した合計金額(1188万円)に33年後の評価額を足した金額です。投資ではなく預金のみで老後資金を準備する場合に必要となる合計金額です。
700万円のピンクの所を見て下さい。
700万円分の投資信託を保有した場合、33年後の残高は127万円も残っています。
これは、700万円分の投資信託が1200万円の預金と同じお金を生み出している
という事を意味しています。
もし1200万円分の投資信託を保有できたなら、95歳の時点で1951万円に増えているというミラクルが起きています。
運用を続けていれば、取り崩しをしても資産が減るどころか増える可能性もある
これが、投資の魅力です。
世間で言われている2000万円の場合のシミュレーション結果が気になる方はこちら、
老後2000万円問題は、投資で解決!をご覧ください。
投資信託と預金で老後資金を作るメリット
我が家に必要な最低限の老後資金は1200万円。
投資信託で保有すれば、とてもお得、と言う話をしましたが。
いい話には落とし穴があるというもの。
投資のリスク
です。
安全性の高いと言われているIDeCOの投資信託でも、投資は投資、元本は保証されていません。
なので、私は、
老後資金は投資信託と預金で作る
と決めています。
我が家が老後生活に入る年まで、予定ではあと15年あります。
これから15年で投信信託を約600万円、銀行での預金を300万円作る計画です。
iDeCO制度を使って毎月23000円ずつ投資信託(米株)を買い、5%で運用できれば15年後には614万円になります。
元本は414万円です。何もしないでも200万円ほど上乗せすることができます。
そして、夫が退職すると同時に積立はストップし、そのまま5%で5年運用を続けると、今から20年後には915万円になります。
この5年間はiDeCOには手を付けず預金から取り崩しを行う予定です。
つまり、元本414万円を20後に915万円にしようという計画です。
そして、iDeCOとは別に銀行口座に預金として毎月約17000円ほど積み立てていけば、15年後に306万円が貯まります。
iDeCO915万円と預金306万円を合わせると、合計1221万円。
銀行の預金だけで1200万円を作ろうとすると、毎月約66000円×15年間を積み立てなければなりません。
しかし、投資信託を取り入れると積立額は毎月40000円まで下がります。
その差、なんと24000円/月です。
これって結構大きくないですか?
そして老後資金1200万円の元本は、720万円まで下げることができるのです。
投資と預金の二刀流で資金を作る
これが、私の老後資金計画です。
投資を利用して、小さな元本を大きく成長させ、貯蓄でリスクを軽減する
これが、投資と預金の二刀流で老後資金を準備するメリットです。
細かいことを話せば、段階的に株式の比重を下げ債権の比重をあげていくとか、市場を見ながらリバランスをするとか、もう少し細かい調整も必要です。
ですが、大まかには
①今の収支を把握する
②老後の収支を予算する
③不足額を算出する
④目標となる老後資金額を設定する
⑤投資と預金で資金計画を立てる
これに従って計画を立てていけば、老後の光が見えてきそうです。
不安なのは、分からないから。
分からないことを明確にして、数字に落とし込む
これをしていくと、老後に対する不安はどんどん少なくなっていきます。
先日TVで、若い世代が老後の不安を抱えているという特集を見ました。
私が若いころなんて、明日何して遊ぼうか、ばかり考えていたのに。
同じ年でも、私の頃の悩みとはずいぶん内容は様変わりしているようです。
若い世代にこそ、将来の不安は最低限にして今を少し先の未来を楽しんでもらいたい。
そう思う、アラフォー主婦の老後資金計画。
どこかで、誰かのお役に立てれば幸いです。
繊細さわこのひとりごと
お金で幸福を買うことはできないが、不幸を避けることはできる
~作家、村上龍さんの言葉~
お金が全てではないですが、ある程度のお金があることで安全・安心を買うことはできます。最低限必要なお金を、最小限のの労力で得るために、最大限の知恵を絞りだしたい、と思う今日この頃です。お金の勉強は、今日も続く…。