お金そのもには価値がない。
ことは、みんな知っています。
お金をたくさん持っていても、商品やサービスが無ければお金はただの紙切れ。
みんながお金を貯める目的、それは
今ではないいつか、お金を使うため
ですよね。
今回は、節約と消費のバランスについてのお話です
老後2000万円、多ければ多いほど幸せ?
老後資金2000万円問題なんて言葉がはやりましたよね。
私も老後の資金計画を立てて、それに向かってコツコツ資産を増やしています。
老後いくら資産が必要かは、それぞれの家族構成や求める生活水準によって様々。
私は、1200万円ほどあればとりあえずは生きていけそうです。
計画通りに資金が作れれば、あと15年後には1200万円の老後資金を持っている予定です。
でも欲を言えば、1200万円ではなくもう少し、1500万円?、いややっぱり2000万円?
とふと思ったことがあります。
計画通りに貯金ができるようになると、今までなかった欲がムクムクと出てくるものです。
もっと節約すれば、もっと速いペースで貯金できる
という、「もっともっと」欲です。
そして気づけば、友人とのランチ代を払う時にさえも
「ランチにお金を使うよりも、貯金に回した方が良かったかも…」
と言う考えが頭をよぎり、お金を出すことに罪悪感が出てきた時期がありました。
楽しくお金を使うスキルが急激に低下したのです。
後に、
老後に楽しく安心して生活するために、今が犠牲になってはいけない。
そう気づいた私は、強制的に自分の娯楽費を使うことで「お金を使う楽しさ」を取り戻すことに成功しました。
そう、お金は使ってなんぼ、なんです。
貯金よりも、不安にならない思考癖をつけることが大切
100万円あればとりあえず安心、
でも100万円貯まったら、今度は500万円あれば安心、そしてその次は1000万円あれば…。
物欲にも「もっともっと」があるように、貯金にも「もっともっと」があります。
貯金しても、「もっともっと」が続く限り、貯金目標額がどんどん上がっていくだけで気持ちは全然楽になりません。
5億円持っている富裕層でも、お金の不安は常に頭にあると言います。
5億円持っていてなんで不安なの?
と不思議に思うかも知れないけれど、人間とはそういう生きものらしいのです。
だから、貯金額を増やすことを考えるより「不安にならない自分」になるにはどうしたらいいかを考えた方が良いのです。
それを知るには、お金を使って感じる幸福感とは別の幸福感を自分の中に発見することから始まります。
お金では買えない物って?
分からなければ紙に書いてみて下さい。
家族、友人、同僚、
結局のところ、人と人とのつながりがメインになってきますよね。
そして、それとは別の分野として
読書、音楽、ガーデニング、子育て、ペット
自分が没頭できる趣味や、何かを一から育てる喜びなどがあります。
お金では手に入れられない自分に大切なものは何か?
これを知っている人は、その他の人達よりも強くそして楽しそうに生きている
そんな風に感じます。
お金で買えない幸せを得るために、やっぱりお金は必要
今までの話とはかなり矛盾しているように聞こえるでしょうか。
お金で買えない幸せを得るために、やっぱりお金は必要
だと私は思っています。
だって、最低限の生活をしていない人が趣味を持つことは難しく、友人と食事をすることも難しいですよね。
ご飯を買う余裕のない人が好きな本を買うことができるはずがないし、ましてやペットを飼うなんて夢のまた夢…。
お金が無くても愛さえあれば
と言うのは、おとぎ話の話でしかないことを私たちは知っています。
お金で買える幸せも確かに存在しますし…。
大切なのは、お金とその他のバランスを保つこと。
お金を貯めることが目的になってしまっては、幸せはいつまでたってもやってこない。
お金を貯めるのは、いつかそのお金を使うため
お金は、使うことで初めてその役割を果たすことができるのです。
あなたも、お金を使う楽しみを忘れてしまわないように…。
繊細さわこのひとりごと
貯金上手は、消費上手
節約をしていても、楽しく買い物をしていたい。節約をしていても欲しい物は欲しいし、衝動買いをすることも年に一回くらいはあります。後悔することもありますが、それもまた一つの学び。死ぬまで学びは続きます。