HSC(他の子に比べて敏感な子供)である私の息子。
HSCは5人に1人、40人のクラスに8人程度の少数派なんです。
一般的な教育書などに書かれている子育てを真似してみても、上手くいかないことも多いんです。
今回は、私が息子を育てるうえで大切にしている3つのことについてお話したいと思います。
HSCのお子さんだけでなく、子育てにちょっと疲れてしまったママにもお役に立てると嬉しいです。
Contents
子育てを楽にする3つの考え方
「この子はこの子」外に対して境界線を引く
まずは、「この子はこの子」という事を常に忘れないようにしています。
他の赤ちゃんのようにすぐ寝てくれない
他の子に比べて精神的に幼い
他の子に比べて癇癪をすぐ起こす
他の子に比べて、他の子よりも、他の子はできてるのに…。
「この他の子に比べて…」という考えはHSCかどうかにかかわらず、子育てでやってはいけないことの一つです。
「〇〇ちゃんの家は△△のオモチャがあるんだよ。わたしも欲しい。」
とお子さんから言われたとき、
「ヨソはヨソ、〇〇ちゃんの家はウチとは違うんだよ。」
と答えたことはありませんか?
ヨソはヨソ、ウチはウチと言う考え方、子育てもこれと同じこと。
子供は自分のペースで成長していきます。
それを他の子を比べるのは親の願望から派生した親の都合。
と頭では分かっていても、できる子を見ると「なんでウチの子は…」
って思ってしまうこともあるでしょう。
思ってしまってもいいんです。
一度思ってしまったことは無かったことにはできません。
一旦、思った事実を受け止めて、心の中で、
「でも、ウチの子はウチの子」
って自分に言い聞かせればいいのです。
言い聞かせるだけで、子供にかける親の言葉も変わってきますから。
「甘やかすから、つけあがるのよ。」
とか
「子供のために良くないよ。」
とか
いろいろ言ってくる家族とかママ友とかがいませんか?
私は義理の両親はすでに他界しているし、ママ友ともほとんど付き合いをしていないので意見されることは少ないですが。
もし、あなたの子育てに否定的な意見を言ってくる方がいたら、
右から左にスー――です。
聞き過ごしてその場をやり過ごしましょう。
相手が悪意を持っているか、善意を持っているか、そんな事あんまり気にしなくてもいいんです(相手の方には失礼だけど…)。
「私の子育て間違ってるかも」
「私は親として失格なのかも?」
とあなたが思わないことが大切です。
そもそもHSCは5人に1人の少数派、他のママたちの意見なんて当てはまらないことが多い
と私は思っています。
そして、HSCの子供を育てている親は、意識せずともHSCの子にちゃんと手間暇かけてるんです。
それは、甘やかしているわけではないと思います。
というか、子供なんだから家では多少甘やかしてもいいんじゃない?
とも思ってます。
とにかく、私が大切にしているのは
「この子はこの子」
の考え方です。
「あなたのすべてを受け入れる」というスタンスで
「ママはあなたのすべてを受け入れているよ」
と言う態度で息子と接することを忘れないようにしています。
息子にとって一番安心できる存在になりたい。
と常々思っています。
良いところも悪いところも全てひっくるめて愛されている
特に、「ダメな私でも愛されている」と感じると自己肯定感が高くなると言われています。
「できる私」を愛してくれる人はいっぱいいますからね。
重要なのは、できないところもひっくるめて、という部分です。
この「自己肯定感を高めること」こそが、幸せな人生を送ることができる「核」の部分だと私は常々思っています。
自己肯定感が高ければ、失敗してもすぐに立ち直ります。
失敗を恐れなければ、チャレンジ精神が旺盛になります。
チャレンジ精神が旺盛になれば、成功する頻度も上がります。
成功すれば、有能感が得られます。
有能感が得られれば、自分の存在を肯定できます。
自分の存在を肯定できれば、さらに自己肯定感が高まります。
「正のスパイラル」です。
自己肯定が低いと、これと逆のことが起き「負のスパイラル」に陥ってしまうのです。
一度負のスパイラルに陥ったら、抜け出すのは簡単なことではありません。
私は自己肯定感が高い方ではない、と自覚しています。
だからこそ、
息子にはできれば生のスパイラルの中で人生を楽しんでもらいたい
と切に願っているのです。
世界が不況だとか、勉強ができないとか、人付き合いが苦手だとか、
そんな事よりも
まず自己肯定感
これ、なんです。
それさえあれば、結果は後からついてくると思うんです。
だから、私は「〇〇君のことが大好きだよ~」
と言いながら、毎日何度もハグしてますよ。
白黒つけずにグレーをみとめる親になる
物事は、白黒はっきりさせなくてよい
子育ても、それ以外のことにも
意識的にそう思うようにしています。
そもそも、この世の中グレーのことの方が多いんじゃないでしょうか?
HSP(繊細さん)は真面目で完璧主義な人が多いと言われています。
そして、完璧主義になればなるほど、子育ては辛いものになっていきます。
なぜなら、子供は親の思うようには行動しないからです。
どうして?なんで?
の言葉でママの頭の中が一杯になってしまっているママさんがいるかも知れません。
まずは、あなた自身を緩めるところから始めてみるといいかも…。
物事のグレーな部分を認めると子育てのハードルが下がり、ハードルが下がれば子育ては楽しいものに変化していくはずですよ。
自分の成長過程を思い出してみよう
わたしも、20代半ばまで完璧主義なところがありました。
自分の能力を把握せず一人で何でもしようと思っていたからでしょう。
失敗や挫折も多かったような気がします。
直ぐ人生をリセットしたくなって転職活動してみたり、自分探しだと理由をつけて海外旅行に行ってみたり、人生リセットなんてそうそうできるもんじゃないのに(笑)。
今考えると「生きにくい20代」だったのかも知れません。
あれから10年以上の月日が流れ、今では「自分を緩めること」に精を出す日々です。
意識的に
「ま、いっか」
と口に出すようにしています。
生きにくい人生なんて、もうたくさん、くそくらえ!
です(笑)。
先生も上司も「その過程も大事にしようね」とは口にするものの、
結局のところ、一昔前までは
受験は合否が全て
仕事は結果が全て
と言う社会の風潮だったように思います。
これからは、「多様性」がうたわれる時代。
昔に比べて大変なことも多いけど、逆に楽になったことも増えたような気がします。
正解が一つだけの数学の時代から、いくつもの正解が認められる国語のような時代へと変化していければ、と思います。
子育てを頑張るママさんたちが、少しでも楽になれることを願っています。
もっと肩の力を抜いていこう、人生を楽しもう
繊細さわこのひとりごと
ママのうっかりは、子供の幸せ
子供に「どんなママが一番好き?」と質問すると、意外にも「失敗したときのママ」という回答が多かった、という本を読んだことがあります。ママが失敗すると子供は「失敗してもいいんだ」と安心するようですよ。今日からサザエさんを目指そうかなあ、なんて…(笑)。